台湾の声より
昨13日、かつて日本国民であった70歳の台湾原住民が初めて「内地」に来た。
タイヤル族マリコワン群「尖石郷」総酋長の肩書きを持つセホ・タナ(Sehu Tana、タナの子セホ)氏である。尖石郷は、新竹県の竹東からさらに奥にある。
セホ氏は、タイヤル族民族議会の中央常務委員でもある。
セホ氏は前川一郎という日本名を持ち、現在は「シナ」の名前も持っている。
セホ氏の旅の目的は、まず靖国神社を訪れること、次に、若い研究者に、台湾と日本の関係を知らせること。
日本と国民政府、二つの時代を生きた彼こそ日台関係を最もよく知っているからだ。
三つ目に、幼い頃、一緒に育った、「決して忘れることの出来ない」日本人の幼友達に会うことだ。
セホ氏の家は駐在していた警官と家族ぐるみの付き合いがあり、母親が農作業をしている間、氏は駐在所に預けられて、警官の子と一緒に遊んでいた。
62年前の引き揚げの前日晩餐を共にして涙した思い出が忘れられないという。
氏はずっと前から来たいと思っていたが、病気などのために来ることが出来ず、今日はじめて来ることが出来た。
セホ氏の2番目の兄は大東亜戦争(「太平洋戦争」)を戦って戻ってきたが、従兄の「ライサ・ノカン」(日本名:前川行則)氏は戦死した。
今回、日本李登輝友の会を通じて、ライサ氏が靖国神社の祭神として祀られていることが判明した。
セホ氏は、14日靖国神社を訪れ、従兄とすべての英霊に祈りをささげるという。
氏の母方の出身集落は、悪名高い高金素梅の母親と同じで、親戚ということになる。
セホ氏はテレビで高金が靖国神社に抗議しているのを見て、涙を流して怒ったという。
高金のやり方は間違っていると、直接諭したこともあるが、高金は聞き入れなかった。
大東亜戦争で戦没した台湾人の英霊は、ただ日本のために戦ったのではなく、アジアのため、台湾のために身を捧げたのだから、台湾でも各地に記念館を立てて記念したい。
そのために日本政府にも協力してほしい、とセホ氏は語った。
本誌台湾向け姉妹誌『日本之声』写真つき記事(漢文)
http://nihonnokoe.blogspot.com/2008/08/koe-news.html
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
毎年、多くの台湾人が靖国参拝が訪れます。
戦前、日本人だった台湾人は日本の統治時代を肯定的に捉えて下さっています。
日本人精神が今でも根付いており、お世話になった人たちのことをいつまでも忘れません。
今日は終戦記念日です。
今、平和で豊かな日本があるのは、命を投げ出して戦ってくれた先人たちのおかげです。
靖国参拝に一人でも多くのかたがいかれると幸いです。