ドイツ生まれの靖国ばあさん



 先日、「わしズム 夏号」を読んでいたところ、「靖国ばあさん」という記事が目に止まり、その内容が感動的であったので、ここに紹介したいと思います(詳しくは、現物をお読みください)。



靖国神社 鳥居
「靖国ばあさん」とは、ドイツ生まれの、メイ・フォン・ハウエルさんという方のことで、1928(昭和3)年に新聞記者として来日した後、逓信省官吏の阪久三氏と結婚され、阪明子を名乗り、日本に帰化しました。
 しかし、夫との間に生まれた子は病死し、夫も昭和16年に急逝してしまいました。さらに、自宅は空襲で焼け出され、ハウエルさんは、異国の地で一人で生きていかざるを得なくなりました。


 昭和21年、ハウエルさんは、傷痍軍人の慰問と並行して、靖国神社社頭の清掃を始めます。
 そこには、「祖国のために戦いながら、戦後、蔑まれる兵士たちがかわいそうでならなかった」との思いがあったそうです。
 ハウエルさんは、中野のアパートから靖国神社へ通い、雨の日も風の日も、無報酬で掃除を続ける彼女の姿を見ることができました。
 時には、だらしない若い神官を叱責したり、清めの水を犬に飲ませようとしたアメリカ人を殴り飛ばしたりと、彼女なりの方法で、神社を守ろうとしたそうです。


 そして1961(昭和36)年2月、ハウエルさんは、オーストリアに住む従兄弟からの誘いで帰国することとなりました。しかし、帰国資金はありません。急遽、靖国神社の呼びかけで集められた募金は、およそ400万円にも達したそうです。
 しかしながら、人生の半分以上を日本に捧げてきたハウエルさんにとって、オーストリアはもはや母国たりえず、同年10月に再来日され、昭和44年、日本でその生涯に幕を閉じました。




 靖国神社については、GHQがカルトの本殿と誤解して、焼却しようと考えていたとき、ドイツ人のブルノー・ビッテル神父は、「我々は、信仰の自由が完全に認められ、(中略)国家のために死んだ者は、すべて靖国神社に、その霊を祀られるようにすることを進言する」と答申し、靖国神社は救われました。


 このように、外国人であれ異教徒であれ、敬虔な宗教観を持っていれば理解できる日本人の精神的遺産を、当の日本人が一番理解できていないというのが、非常に嘆かわしいばかりです。


メイ・フォン・ハウエルさん 靖国ばあさん

日本陸軍の軍服姿で境内を清掃するメイ・フォン・ハウエルさん。
彼女は最後までこう口にしていました。
「日本人はどうしてアメリカ人の悪い所ばかり真似するのですか。あんなものは大きなゴミ箱に捨てればよいのに」

日本軍




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