ルーシー・ブラックマン

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 英国人女性、ルーシー・ブラックマンさん=死亡当時(21)=ら連続女性暴行事件で準強姦(ごうかん)致死罪などに問われた会社役員、織原城二被告(54)に対し、東京地裁は24日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
 栃木力裁判長は準強姦6件、オーストラリア人のカリタ・リジウェイさん=同=らに対する準強姦致死傷3件を有罪とし、ルーシーさんに対するわいせつ目的誘拐、準強姦致死、死体損壊・遺棄は無罪とした。
 織原被告は捜査段階から一貫してすべての犯行を否認し、無罪を主張。検察側と弁護側が激しく争った公判は約6年半にわたって続いた。
 判決によると、織原被告は平成4年2月から12年6月にかけ、神奈川県逗子市のマンションで薬物を使って女性9人(日本人4人、外国人5人)を意識障害の状態にした上、乱暴した。うちカリタさんを死亡させ、2人に傷害を負わせた。
 織原被告は、失跡していたルーシーさんが13年7月に神奈川県三浦市の海岸で遺体で見つかった事件でも起訴され、検察側は論告で「性犯罪史上、類を見ない猟奇的犯行」などと指摘。
 弁護側はルーシーさん事件について「死因さえ明白ではなく、織原被告と犯行を結び付ける直接証拠もない」とし、ほかの9人についても「乱暴していない」などと主張してきた。

http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070424/jkn070424003.htm