これまでクララの病院への付き添いをしていましたが、デイサービスの曜日が変更になったので、受診日の曜日を換えて欲しいと先生に相談したら、経過観察って事で一旦通院は終わりにしましょうか。何か気になる事があったらまた受診して下さい。って、アッサリ通院終了…
毎回、身長＆体重測定でワタワタして、干からびたクララの腕から血ぃ4本も採取して、毎回悲鳴をあげながらの検尿を乗り越え、長時間の待ち時間でキレるクララを宥めて、やっと診察室に入って言われるのが「うーん…やっぱり尿にタンパクが多く流れてるね。ちょっと貧血かな」な診断で終了。
もっと早く受診曜日の変更を相談していれば良かったのか…まぁ、これで検尿地獄から解放された
がっっ
油断禁物。気を抜いた頃にホームから電話
「最近のクララさんなんですが、足の浮腫みが悪化して歩くのが辛いようです。歩いても長くは無理になりまして…何だか元気も無くなって以前のような覇気が薄れたような感じで…今後の対応も相談させて貰いたいのでホームにお越し頂けますか」な、内容。えっ
あの檻に捕らわれた猛獣のように尖ったナイフのような目をしてウロウロウロウロと徘徊していたクララから覇気が消えただと 牙、取れた えっ大変
ちょっと嫁嬉しくなっちゃった
（不謹慎な嫁）
初代のケアマネージャーさんからは、認知症は段々と感情が薄れて最終的には反応が無くなってしまう病気ので、感情が出ているうちが花ですよ。何を言っても返事が返ってこなくなるのはご家族にとっても辛いですからね
と、クララがキレる度に、怖ぇぇって震えあがる嫁をフォローしてくれてたけど、ケアマネージャーさんがクララの凄まじいキレっぷりを直接目の当たりにした時は、ヒドイですね…ちょっと薬（精神を穏やかにするやつ）を増やして貰いましょうかって、嫁より震えあがっていた。…懐かしい。彼女は元気かな
なので、クララの牙が抜けたのなら助かる
これで、少しは病院の付き添いがスムーズに進むかもしれない。
で、メガネと二人でホームへ
クララは車椅子でふんぞり返って登場…クララの後ろを横切った職員さんの押してた台車がクララの車椅子に当たりそうになって「おっとごめんね」と声を掛けられたのに「誰じゃっ
お前はっ
チッ」と舌打ち…元気がないと聞いていたが、すこぶる元気そうだ
クララの部屋で話し合い。
最近のクララ。足が浮腫んで歩けないらしい。自力で立ち上がるのも困難で介助が必要。歩行器を利用して歩く練習もするが、数歩で足が前に出なくなって倒れるそうだ。倒れるのえっマンガみたいに直立でスーッって前後左右自在に倒れるの
体幹すげぇなっ
なので、倒れるクララを女性では支えきれなくなるので、腕力のある男性職員さんが歩行の付き添いになるんだけど、いつでも男性職員さんが付き添えるって事も難しく。今は何とか倒れないよう歩行器の使い方を覚える練習をしているとの事。
ケアマネージャーさんとメガネの間に座るクララは我関せずで、服の花柄をなぞったり引っ張ったりして完全に話に飽きてる状態。まぁ静かにしてくれているなら、それで良い
一人での歩行が困難なので、夜に起きて転んだりすると大変なので、夜はグッスリ寝れる薬を処方されています。との事。なっなるほど…夜行性のクララ
昼間は昼寝して充電
夜はフル充電で徘徊がクララのサイクルだったが、夜に寝るようになって昼寝がなくなったそうだ。ここにきて昼夜逆転から規則正しい生活になった。
そしてオネショ対策として「夜はグッスリ寝ていてトイレには行けなくなるので、夜の寝る時だけオムツに変更して職員が夜間にオムツの交換をしていく方向で対応したいと思っています」と、説明を受けた。
クララは下を向いて服の裾を弄っている
その横でメガネが「はい、問題ないです。オムツにして貰って構いません
」と返答。……
メッメガネッなんで、副主任さんがオムツを小さな小さな声で言った意味が分からんのかっ
「なんじゃいっオムツって何じゃい ワイは、こっから先も漏らした事なんないでっ」
親指の爪を示しながらこっから先も漏らした事なんないっと大声を出して立ち上がったクララ。立ち上がった。自力で立ち上がれないと言われたクララが立った。
クララが立ったー
そしてクララから、猛獣に変身っ
「ワイ（私）はなぁ、誰にも迷惑かけてないんじゃぁぁぁ〇※×△ф」支離滅裂に怒鳴り散らす猛獣クララ。慄くメガネ バカめっ
クララを猛獣に変身させる魔法の言葉は「オムツ」と「ボケてる」この言葉を言うと秒で変身
副主任さんが、クララの猛獣化を避けて小さな声で言ったのに。
ほれっメガネ もっかい『オムツ』って言ってみ次は、クララがバク宙するかもせんぞもう猛獣を通り越して魔獣 牙は抜けてなかった。鋭利に尖っとる
今回の矛先は自分ではないので心に余裕がある嫁
いつも面倒事は嫁に丸投げで、キレられるのは嫁ばかりだったから、一度くらいキレられとけメガネ
ケアマネージャーさんが、「わぁ
クララさん可愛い服、着てますね。オッシャレ～
」ってフォローを入れてくれて魔獣が猛獣へクールダウン
ケアマネージャーさんが「え～これ花柄可愛い～」とクララに話しかけている内に、猛獣からクララに戻る 流石ケアマネージャーさん素敵
歩けないクララに戻って話が出来る状態になったので、これからの介護の説明を受ける。話が終わったら、後はご家族で歓談して下さいって事で副主任さんとケアマネージャーさんは退出。
さっきまでの記憶は綺麗に忘れて、「来てくれたんか嬉しいよぉ～
」とご機嫌なクララ。他愛ない話をして笑う
ホームの人に良くして貰えてると言うクララ。そして、突然「なんかイライラするねん」と声が低くなるクララ…えぇぇ そっから何を言っても「イライラすんねん」しか返事をしなくなったイライラするの盗んだバイクで走り出しちゃう的な困ったなぁ
記憶は消えても、感情は残ってたりするから、さっきのメガネの失言が尾を引いてるんかな…
何かクララの喜びそうな事を喋れっと、メガネに視線を送るも、さっきの魔獣クララの瘴気を浴びて再起不能
使えねぇなっ
一先ず、クララを褒め殺して早々に退却を決める。帰りまーす
ホームに入る前は、LLサイズだったクララ。ホームに入って規則正しい生活でMサイズになったクララ。が、浮腫みがふくらはぎだけでなく下半身にまで広がってズボンが入らなくなった。4Lサイズ。洗い替えを考えて5本必要だと言われて、探しに行ったが手頃なパンツが見つからない。何とか3本購入。残り2本は大急ぎで作った。
一人では着替えられないので、職員さんが着替えさせやすいよう生地は伸縮性のあるニット地を使用。紺色と、ラクダ色の2本。ラクダのベルトが色が違うって生地が足りなかったんだ。デザインだ。デザイン。気にするな
昨夜にホームから連絡が入って、本日もホームへの呼び出しが掛かっている…クララが椅子からずり落ちたそうだ どこも痛くないと言っているようだが、今後の対応を聞きに行かねばならない
出来立てホヤホヤパンツを持って行きます。