福井県の原子力安全専門委員会(委員長・中川英之福井大名誉教授)は10日午後、関西電力大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働に向け、技術面から安全性を検証するための会合を開き、「原子炉の安全対策は確保されている」などとする報告書案を了承した。野田佳彦首相が再稼働の意向を表明したことを受けた地元の同意手続きの一環で、近く報告書を県に提出する。
会場には原発再稼働に反対する住民ら数十人が傍聴に訪れ、一部の傍聴人が「結果ありきだ」などと委員会の開催に抗議。このため県は、午後3時半を予定していた開会を1時間近く遅らせるとともに、会場も別室に移し、傍聴人抜きで委員会を開いた。約3時間20分に及んだ会合では、安全性に異論は出なかった。
専門委の報告を受け、おおい町の時岡忍町長と県議会は再稼働に関する意見を近く西川一誠知事に伝える。西川知事は自ら同原発を視察した上で、週内にも再稼働への同意を表明するとみられる。
「この記事の著作権は時事通信 に帰属します。」