ケイマン諸島の法律は、19世紀イギリスのようないたってシンプルなものらしい。
フランスなどの民法は何千条にも及ぶ。
日本の民法もいま改正されようとしているが、契約法中心に
条文は増えるだろう(内田貴 ちくま文庫 民法改正 参照)。
保険商品に対する過度の規制により、医療過誤訴訟などへの保険
についてはかなりのアメリカの法人がケイマン諸島の保険会社を利用しているそうだ。
社会的には需要があっても、法リスクにより、保険が作れない状況。
(世界の保険会社の保険会社としてはイギリスの「ロイズ」が有名。
スペースシャトルの事故から火山の噴火まで。)
日本は解釈でやってきたから、憲法をはじめ、民法も
大部分が改正なしでやってきた。しかし、ケイマン諸島みたいに各法律が
ほんのちょっとの条文しかないという社会はまったくもって驚く。
内田貴先生らが目指す「法化社会」とは真逆。 17条憲法だけみたいな
社会だ。
訴訟に頼らないADR、仲裁・和解制度が発展してきた日本。
和をもって貴しとなすのか、訴訟社会、ビジネスにおいては透明化がすすむべし
とすべきなのか。TPPと同じく、これもこれからの日本の方向性に大きく影響する。