前作『大日本人』で映画でもお笑い路線で行くことを宣言した松本人志。
彼の第二作『しんぼる』を観てきた。
前作のどんでん返しで深く傷ついたので、どんなオチが来ようと驚かない意気込みで観た。
同じどんでん返しのパターンでは来ないだろうと思っていたが、やはりそれはなく謎を残すような終わり方だった。
「修行」の部屋から「実践」の部屋に移動してだんだん仙人みたいな髭面になった主人公を見て、俗に言う笑いの神の物語なんだなと思った。
「修行」の部屋で笑いのパターンを体験して、「実践」の部屋で実社会に影響を及ぼしていくといった風だった。
昔ごっつでやってたトカゲのおっさんと似た雰囲気をもった作品だった。
「実践」の最後の方は70歳になった孔子みたいなものか。
映画でお笑いをやると言っているのに笑える映画にならないあたりに、監督の世界は私とはかなり離れているんだろうなと感じた。
ダウンタウンDXくらいが私には丁度良い。ガキの使いでも時々離れて感じることがある。


