曹洞宗の禅については
長くなりますので、
その前に、少し過去の旅行
の出来事について書きます。
数十年前の若い頃に
友人達と高野山に行った時
ある真言宗の僧侶に
世の中で一番大切なものは
何でしょうか?
と聞いたことがあります。
その時、彼は即座に
「金や!」と答えました。
一般大衆に向かって
あまりに仏教と離れた
庶民的な答えに
我々は唖然としましたが
その後の
真言宗の研究や
高野山のお金にまつわる
事件報道などで
ある程度納得できました。
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まず
良い意味で考えれば
背景に真言宗の考え方
があります。
仏教の教えでは
本来、お金は
貪欲という煩悩の一つですが、
密教においては、
欲望やお金も含む
この世のすべてを肯定し、
それを
悟りの智慧に変えていく
という独特の考え方があるため、
そうした言葉が発せられる
ことがあるかもしれません。
具体的には以下の要素があります。
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他の大乗仏教の宗派でも
言われていますが
煩悩即菩提の考え方
があります。
密教でも、
金銭欲や欲望などの
煩悩があるからこそ、
それを乗り越えよう、
あるいは悟ろうと
する心が生まれる
と考えます。
欲望そのものを
否定するのではなく、
欲望を上手く活用し、
自己成長や社会への貢献
のエネルギーに転換する
ことが大切である、
という教えです。
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また
金銭は「手段」
としての重要性があります
修行や寺院の維持や
人々を救うための活動には、
どうしても金銭が必要です。
お金が一番大切と言う場合、
それは
お金自体が生きる目的である
という意味ではなく、
世の中のために活動する
ためにはお金が必要
という意味であった
可能性もあります。
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でも一方で、
仏教の根本は
執着を捨てること
にあります。
もし、
お金そのものが
人生の目的であるとし
お金を蓄え
独り占めすることに
執着するならば、
それは仏教の教えに反します。
それは真言宗の本来の教え
というよりは、
個人の世俗的な意見
である可能性が高いでしょう。
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過去の事例としては
資産運用失敗による
巨額の損失事件があります
2002年頃から
高野山真言宗の宗務所が
証券会社を通じて
日経リンク債や
外貨建て仕組み債など、
高リスクな金融商品で
運用を行っていました。
2013年時点で運用損が
約15億円〜21億円にのぼる
ことが明らかになりました。
この投資に回された資金は
信者からの浄財も
含まれていましたが
その実態は信者には
伝えられていませんでした。