映像作家の佐久間孝監督から「よりよい明日」の推薦文を書いていただきました。
とても素敵な文章を書いてくださったので、掲載させて頂きます。
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本日から、下北沢トリウッドで吉行良介監督の新作『よりよい明日』が公開されます。
先にDVDで拝見しましたが、おなじみ吉行組常連俳優たちが、のびのびと、あるいは緊張しながらそれぞれの味を出していて心地よい。
吉行組のほとんどの主演は大澤真一郎さんが演じている。
大澤さんの持っているアウトロー的要素が、吉行組のフィルターを通過することで愛すべき異端に中和され、主人公として成立している。
吉行組出演者は、どれも良い。
チョイ役で出るプロデューサーの上田君あたりでも、相当緊張し怪しい芝居をしているが、そのリアルな緊張度を予測した場の作りかたがあるため、キチンと生きている。
吉行組に出ている俳優さんの味を期待しキャスティングすると、結構失敗する。
今回出演している大澤さん、宮沢大地さん、今村雪乃さん、石見榮栄さんなどと仕事をしたことがある。おのおのが強い譲れないものを抱えていて、どうしてもこちらの望むフィクションと合致しない。
言い換えれば、吉行組はそういう物を持っていることがキャスティングの条件なのかもしれない。
俳優の嗅覚は、そういう演出家を見逃さない、吉行監督の周辺にはいつも俳優がたくさんいる。
人を招いて宴会を行うとき、買出しに行き、派手に散財して もてなしている背伸びが見え、失敗してしまうことがある。
吉行組の場合
冷蔵庫の隅にある品物で、美味しいものを作る、あるいは無いことを楽しむ、決してよそ行きを作る野暮にはしない、だから居心地が良い。
吉行映画は見ていると、親しい人とぬるい風呂に入り縁台でビールを飲んでいるような心地よさがある。
でも映画の魅力を人に語る時困る、ストーリーが面白い訳ではなく、全く派手な展開もない。
ただいいとしか言えない。
良く伝えられなくと困るのですが、上質の空気があるとしか言えない。
そんな映画ですが、よろしければ。
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佐久間監督は吉行良介がかつて助監督でついていたいわば師匠筋にあたる方です。
このように紹介して頂き、ありがとうございました。
興味を持って頂いた方は是非、劇場へお越しください!
