最初にNGO学校に来た時に思ったことは「ここに人が住めるのか?」
ということでした笑 明らかに今まで泊まっていたホテルよりもボロい建物で、水道は時々止まりトイレが流れなくなったり、お湯の機械が壊れていて水のシャワーしか使えなかったり、電灯がいきなり点灯しなくなったり、雨漏りしたりと困ったことは多々ありました。
しかし、住めば都というのは本当で、住んでみると意外と楽しく充実した時間を過ごすことができました。足りないものがあれば自分たちで用意し、何とかするというのも慣れてしまえば楽しいものでした。洗濯も毎日桶を使って手で洗って干したり、自力で蛍光灯を買ってきて取り替えたり、床が汚れているので掃除したりと工夫すれば何とでもなるのだと思うのと同時に、人間は意外とどんな場所でも生活できるのだなと実感しました。日本にいると経験できない“足りない物だらけの生活”というのは慣れるととても楽しく、逞しく成長できる環境だと思います。
そしてNGO学校の近くにはおいしい食堂があって、朝は学校の下で豚ごはんとアイスコーヒーを食べて、お昼の授業が終わった後には歩いて10秒の食堂に行って空芯菜を食べることが楽しみでした。近くに麺の美味しいお店があったり、夜にBBQの楽しめるお店があったりもして食べることには困らない環境でした。プノンペンにはおいしい食事が楽しめる場所が多いので、色んなお店を開拓してみると楽しいこと請け合いです。私は毎回の食事がとても楽しみでした。時々来る屋台のアイスやパンなども安くて美味しかったです。
ここでのボランティアの特徴は“できることを自分で探す”という生活は自己満足で終わってしまいがちな普通のボランティア活動とは一線を画すものだと思います。最初何ができるのかと手探りな私たちでしたが、カンボジア人の人々がとてもフレンドリーで、いきなり授業に参加した日本人を満面の笑顔で迎えてくれて「コンニチハ~」と矢継ぎ早に言ってくれたことは今でも鮮明に覚えています。何も与えられないからこそ、自分で考えるということはとても重要なことだと思いました。海外で成長したいと思っている人、ありきたりなボランティア活動に疑問を持っている人、ぜひ一度参加してみることをお薦めします!何もないからこそできる充実した生活が待っていることだと思います。