「子供達との対話〜考えてごらん」クリシュナムルティ著、藤仲孝詞訳 | カンボジア的スローライフ

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スローダウンしてみると見えてくるものがある。ありふれた日常のささやかな出来事。人生って、そんなささやかな暮らしの一つ一つが集まったもの。だから、その一つ一つを大切に暮らすことができたらいい。マンゴーがたわわに実る国、カンボジアからの発信。

先日ご紹介したクリシュナムルティの本。

中には読んでも読んでも先に進めない難しいものもあった。まず初めに読むなら、子供達との対話ということで、わかりやすく書かれているこの本がおすすめ。

この本も図書館で借りて読んでから、結局、何度も何度も読みたくって、その後に自分で買ってしまった。一見哲学っぽくって難しそうだけど、でも、クリシュナムルティの言っていることって、すごくシンプルだと思う。シンプルな本質に立ち戻れなくなった、あらゆることを複雑にしすぎてしまったのが現代だ。

人間は本当に進歩しているのか、それとも退化しているのか?
頭の悪い私には、さっぱりわからない(笑)。

以下、この本の中から、光る言葉。

子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)/J. クリシュナムルティ
¥1,782
Amazon.co.jp

教育は、君がほんとうに何を愛してするのかを見いだし、生の初めから終わりまで、価値あると思える、君にとって深い意義のあることに取り組んでいるように助けるべきではないでしょうか。

私たちのほとんどは単に生存してゆくだけで、なんとかやってゆき、そのために人生はおぞましいものになるのです。生きるためにほんとうは大いなる愛と静寂への大いなる思いと、経験豊かな大いなる単純さが必要です。 

とても静かに坐って自分の心をただ眺めてごらんなさい。大変たのしいものなのです。

教育の不可欠な役割とは、ひとりで立つことを学び、そのため大勢の意志にも一人の意志に囚われず、したがって何が真実なのかをあなた自身で発見する力があるということなのです。

憎むことは簡単です。そして憎しみは曲がりなりにも人々をまとめます。しかし、愛ははるかに困難です。どうすれば、愛せるのかは学べませんが、できることは憎しみを観察し、それを優しく片付けることなのです。

長い旅をしなくてならないのなら、殆ど」何も持ち込んではなりません。大いなる高みに登りたいのなら、軽やかに旅をしなくてはなりません。

君はなぜ自分が理想を持っているのか、知っていますか。それは君がありのままでいることを怖れているからです。

ありのままからはじめなさい。すべての理想を捨てなさい。

醜いものと美しいものどちらにも敏感であるということです。

熱いのか、冷たいのかどちらかひとつでありなさい。