科目ごとに具体的な勉強法を書きます

 

基本的には、過去問を起点として基礎を固める感じです。

 

①基本書、加藤先生の教材、判例集 短文事例問題で基礎固め→ ②過去問起案→③出題趣旨・採点実感 の確認

 

のような流れです。

 

例えば、ぶんせき本で、窃盗罪の死者の占有が出題されたのを確認(問題文、出題趣旨・採点実感は見ない)したら、

 

①基本刑法Ⅱで窃盗罪のところを、死者の占有以外も読み込んでいきます。②その後、過去問の起案 ③出題趣旨・採点実感の読み込みの流れです。

 

 

 

憲法

 

憲法の使用教材は、基本憲法と加藤先生の総まくり論証集(主に、最初のほうのページの目的手段審査について書いているところを重宝)、判例百選、憲法ガールを使用していました。憲法ガールは私にはちょっと難しかったので、途中でやらなくなりました。

判例百選は論文で書くとしたらどう書くかという視点で読んでいました。これは、権利の保障のとこ書いてるんだなとか、規制の態様のことを書いてるんだなとか、権利の重要性のこと書いているだなとか、手段の適合性のところ書いているだなとか、これとこの要素を考慮して審査基準を導いているんだなとか、そんな感じです。

 

基本憲法も同様です。この人権が出てきたら、どう書くかを考えながら、読んでました。また書き方に問題ないか、と言ったのを安田先生に確認できたのは良かったです。 

 

 

民法

 

民法は潮見先生の民法(全)と加藤先生の総まくり 判例百選 start up判例30全5冊 えんしゅう本 伊藤塾赤本を使用していました。

 

えんしゅう本と伊藤塾赤本を使ったのは、典型論点を落とさないようにするのが主です。この2冊は多数の受験生が使っているのではないかと推認し、2冊ともやることで相対的優位に立とうとしました。これは自分で考えた戦略です。問題もかぶったりするため、オーバースペックではなかったです。

 

3月の全国模試で百選を参考にした問題で典型論点なのに、落として大失点したので、民法の模試が終わった直後速攻で、近くの本屋に行き、start up判例30全5冊を購入しました。事案の概要を問題集のようしたり、解説を読んであてはめの視点を学びました。

 

民法は典型論点を落とさないことと、条文の具体的な適用場面を知ることが得点につながると思ったので、潮見先生の民法(全)で条文が適用される具体例を学びました。令和4年司法試験でも、605条の2とか詐害行為取消権の条文が出ましたし、方向性は間違っていなかったと思います。

 

加藤先生の総まくりは重要な論点の確認、論証の確認するのに使いました。直前期1か月はほとんど潮見先生の本のみに移行していった気がします。

 

 

刑法

 

刑法の使用教材は基本刑法Ⅰ基本刑法Ⅱと加藤先生の総まくり、えんしゅう本です。基本刑法は「事例」や「設問」と書いているところが、短文事例問題みたいになっているので、えんしゅう本はそこまで最後のほうは解いていない感じです。

基本刑法と総まくり一緒に該当箇所を見ながら読んでいました。

基本刑法も答案で書くならどう書くかをあてはめの仕方を参考にしながら読み込んでました。試験前日と当日に基本刑法の事例と設問の重要なところは全て確認しました。

 

刑事訴訟法

 

基本刑事訴訟法 論点理解編 と加藤先生の総まくり(伝聞のところはかなり重宝)、判例百選です。

 

基本刑訴と総まくりで該当箇所を同時に見ながら進めていったと思います。超直前期は基本刑訴のみを見ていたかもしれません。総まくり伝聞を除いて。判例百選はあてはめの仕方を学ぶためにみようとしましたが、基本刑訴が中心でした。

基本刑訴には基本的な知識だったり、考慮要素だったり、学者の先生のあてはめの仕方を学べて、良かったです。

基本刑訴も設問が短文事例問題集になっていたので、別途短文事例問題集は買わなかったです。

 

商法

 

紅白本 ストゥディア会社法 判例百選 start up判例40 えんしゅう本 ロープラクティス 論文演習会社法上下

 

会社法の体系的な理解が乏しかったので、ストゥディアを読んだら理解が深まりました。start up判例40もTwitterでお勧めしている人がいたので読んでみたら非常に良くてこれにより百選の解説も読めるようになりました。この影響で民法もstart up判例も買うことになりました。ロープラクティスはちょっと難しいと思うところというか若干細かい問題があるような気がして、えんしゅう本に切り替えました。論文演習会社法は学者の先生の添削が書いてあるので参考になりました。紅白本は司法試験に凄くフィットしている気がして、分かり易かったです。

 

民事訴訟法 

 

ストゥディア 加藤先生の総まくり ロープラ えんしゅう本 最新重要判例250 判例百選

 

最新重要判例250のほうが判例百選より読みやすかったので、判例集は主に最新重要判例250を使っていました。

ストディアを読むことで体系的な理解ができました。

 

行政法

 

基本行政法 加藤先生の総まくり 事例研行政法 実戦演習行政法

 

主に基本行政法を使い、総まくりは重要論点がどこかの確認にとどめました。事例研究行政法は最初のほうを1周しただけで終わりました。実践演習行政法はわかりやすかったので重宝しました。解答例もついていたのですごく参考になりました。

 

 

労働法

 

加藤先生の教材、ストゥディア 最新重要判例200 判例百選

 

最新重要判例200はかなり解説がわかりやすかったです。判例百選読むのが苦手だったら、まず、最新重要判例200をお勧めします。判例の事案の概要を問題集みたいな感じで解きました。解説では基本的知識の説明からされているので、分かり易です。問題の所在や基本的知識の理解、あてはめの視点を学ぶ上でも非常に参考になりました。これをきっかけにして最新重要判例250民事訴訟法を購入しました。

 

 

補足

 

〇論点確認で趣旨規範ハンドブックを見ていました。多数派が押さえている論点を押さえている必要があると思い使用しました。例えば、伊藤塾でAランク、アガルートでもAランク 総まくりでCランクだったら相対的に皆が書けるとことを書けないという事態が生じるので、それを回避するため多数の人が使っている趣旨規範ハンドブックの星マークの論点を確認しました。。趣旨規範ハンドブックで星マークなのに加藤先生の教材でランクが低いといったところはほとんど見当たらなかったと思います。この作業をしながら星マークのところを基本書、判例集、総まくりを使って読み込んだので、この作業は無駄でなかったと思います。

 

〇加藤先生の教材と判例百選以外は、ほとんど去年の9月以降に購入した本です。手を広げて受かったということがあまりネット上に上がってないので情報として珍しいパターンだと思います。