最近、アメリカを含む西側諸国の主要メディアによるフェイクニュース(真実に基づかない意図を含んだ記事)が問題になっています。

日本でも最近、東京ローカルテレビ局の東京MXが1月2日に放送した番組「ニュース女子」で、「現場で座り込みをしている市民が日当をもらっている」等、本島北部のヘリパッド建設に反対する市民をテロリストに例えるなど攻撃する内容を放送したことが問題になっています。

「番組はヘイトスピーチそのもの」 東京MXテレビに市民が抗議

琉球新報 2017年1月12日 11:35  →English

これは日本中で大きく話題になりましたね。それは「ヘイトニュース」じゃないかと判断するする人が多かったように思います。

アメリカの主流メディア

アメリカ3大ネットワークのABC、CBS、NBCとその子会社、ケーブルテレビと衛星放送を駆使するCNN, FOX、MSNBCニュースなどが平日夜のニュース番組を作成して放映していますが、CNNはそのなかのひとつ。

アメリカの主要メディアはほとんどトランプ氏不支持色の強い記事を載せています。ちなみに、日本のNHKBSで放送されるアメリカのニュースはABCとCNNからのものです。
日本の国民向けに放送されるNHKニュースは、アメリカからのニュースはほとんどがABC、CNNのものを流していますが、画面に流れる私たちが観るアメリカの映像はこのABC、CNNが映した映像を観ていることになります。


情報の公開


情報の公開が世界中で進んでいます。これまで主要メディアに取り上げられなかったウィキリークスによる情報がほぼ連日ニュースで読むことができるようになりました。

以前からウィキリークス(WikiLeaks)は
ヒラリー・クリントン氏陣営の選対委員長の流出メールを公表をしていますが、

その中のひとつは、

"クリントンの選挙キャンペーンとクリントン財団は、ISISに資金を提供し、中東で何十万人もの無実者を殺害している同じ人物によって文字通り資金提供されている」"

というものでした。

ウイキリークスがこの内容を含んだe-mailを手に入れたと発表した時、アメリカの主要メディアはこの内容について一切触れず、大統領選挙戦中は、クリントン氏支持に立ち、反トランプの報道をしてきました。


ヒラリークリントン eメールアーカイブ
Hillary Clinton Email Archive
https://wikileaks.org/clinton-emails/
ウィキリークスが公開しているeメールはこちらのサイトで読むことができます。
(English)


下の記事二つは 
ウィキリークス(ジュリアン・アサンジ氏が創始者)が公開したヒラリー・クリントン氏のe-mailの中には、彼女がISISを支援してる国を支援していたという内容のものが載っているというものです。


「ウィキリークス:ヒラリーのISIS e-mail, 彼女はISISを支援した国を支援したと証明」

WIKILEAKS: Hillary’s ISIS Email Proves She Supported Nations That Funded ISIL
http://themillenniumreport.com/2016/11/wikileaks-hillarys-isis-email-proves-she-supported-nations-that-funded-isil/


「ジュリアン・アサンジ:ウィキリークスのeメールは 
ヒラリーはシリアのISISを武装したと証明するだろう」

Julian Assange: WikiLeaks Emails Will Prove Hillary Armed ISIS In Syria
http://www.hannity.com/articles/election-493995/julian-assange-wikileaks-emails-will-prove-14963913/

2016年12月13日にシリアのアレッポが解放されたというニュースがありました。


-ほんとうは、どの国の軍隊がこの開放のために戦ったのか、シリアの市民はどの国に感謝してどの国を批判したか -

シリア政府の軍隊とシリアの同盟国(ロシア、イラン)の支援を受けて, テロリスト集団(ISISなど、外国資金によって武装支援を受けているテロリストたち)をアレッポ東部で制圧、14日に停戦、15日には市民の撤退開始が始まりました。大変長い泥沼のような戦いが続いていましたが、この開放のニュースには多くの方がほっとされたと思います。

ニュースのリポーターたちも解放後のアレッポに入って取材ができるようになりました。破壊され尽くした建物や町の様子、開放で喜ぶ人々の顔や声がインターネットを通じて世界に流れました。
市民の声もビデオやニュースで流れましたが、それによってシリアの情勢が西側諸国に報道されていなかった事実が見えてきました。西側主要メディアは、シリアでテロリスト集団と戦っているロシアに対する反ロシアの記事を載せていました。

アレッポ解放後、
西側諸国にほとんど報道されていなかった事実がだんだん明らかなになってくるにつれ、これらのメディアの姿勢が今批判されてきています。ここでも、ウイキリークスやスノーデン氏の情報公開(ディスクロージャー)も大きくかかわっています。

アメリカのインディペンンドのメディアが、ウィキリークスやスノーデン氏などの情報公開の内容を伝える努力をしてきた結果、ABC、CNNなどの主要テレビ局、大手新聞各社などがフェイクニュースを流してきた事実も、一層真摯に社会的な問題として国民の間でも支持され始めています。

日本で放映されたアメリカの大統領就任式典に関係したニュースについてですが、NHKでは、ソースはABCニュースのものがほとんどで、式典当日のデモ隊の映像も併せて映っていました。それに合わせて日本人のニュース解説者のコメントがありました。

「大手メディア」 ≠ 「信頼できる」 ?

そろそろ日本も
どの報道がニュートラルなのか、もう一度チェックしてみようと思いました。


参考記事:
By on January 25, 2017 | The Event Chronicle  
公開された偽のニュースビジネス:記者は真実を記録から外す 

The Mainstream Media Must Be Shut Down And/Or Taken Over Post Haste
Corporate Media Now Poses Existential Threats To The American Republic

「主流メディアは直ちに停止すべきである」
企業メディアは今やアメリカ共和国への既存の脅威である



2010年にTED TALKに出演したジュリアン・アサンジ氏のビデオを紹介します。
こちらは画像です。下のリンクをクリックするとTEDのサイトに行きます。

Julian Assange: Why the world needs WikiLeaks ジュリアン・アサンジ 「なぜ世界にWikiLeaksが必要なのか」


「物議を醸しているWebサイトWikiLeaksでは、極秘にされている文書やビデオを収集しています。喚問のため米国当局から追求されていると言われるWikiLeaksの創設者ジュリアン・アサンジが、TEDのクリス・アンダーソンに、サイトがどのように運営されているのか、どのようなことを達成してきたのか、そして何が彼を駆り立てているのか話しています。このインタビューには最近注目を集めたバグダッドにおけるヘリ攻撃の映像も登場します。
(by TED TALK)」