もしもわたしがあなたに一目惚れしていたらあの時居た場所も時間も天気も感情も覚えてたのかな。いつもそうだ。いつのまにか気になっていつのまにか好きになって、いつのまにか「どうしてもっと早く」て後悔してる。どうして感謝より後悔の方が多いんだろう。毎日泣いてたわたしを掬ってくれたのはあなただった、わたしを笑顔にしてくれたのはあなただった、わたしに感情を残してくれたのはあなただった。それなのにどうしてこんなにつらいんだろう。どうして好きが増してく毎日を振り返って「あの時は楽しかった」て思っちゃうんだろう。どうしてこんなに痛いの。あなたに出逢えたのにわたしはまだ一人だ、また一人だ。あの時の「またね」もあの夜の嬉しい言葉も「分かってるよ」も笑顔もツイートも、幸せなはずなのにそれでも一人だから、痛いから、いっそ嘘だよなんて言ってくれたら楽なのにってまた他人任せにする。毎日ギリギリでボロボロでそれでも気付いたら明日になっててそうやって毎日をズルズル引きずりながら生きて納得なんかいくわけないけどたまにでも顔の筋肉が痛くなるくらい笑顔になれる瞬間があるなら、その時わたしの隣に誰も居なくてもわたしの目にあなたが映っていれば幸せだって思えるから、わたしはあなたが要らないと言った幸せで生きていく、こんな臆病で弱いわたしに守るものはその幸せだけだから、それなのにこんなに痛いのはまだわたしがちゃんと人間だからだ