ある小児病棟に長年勤めていたベテラン看護師さんから
小児病棟(精神)のやりがいや、難しさについて聞いたとき、小児病棟での経験についてこう教えてくれました。
"ひたすら色んな人の理想と、色んな人の現実とのギャップを埋めていく日々だったよ。"
そうおっしゃっていました。
職種やさらにはその職種の中の個人をとっても考え方や価値観は様々で、それ故いくつもの理想が絡み合いそれをうまく調整していかなければ進むものも進まないと。
そのための役割として看護師がいた部分があったとのことでした。
だけれど、なんとか調整できたと思ってはい、やっとおうちに帰れるよとなった時に、次は帰った先の環境でまた逆戻りの状態になってしまったりと。
堂々巡りなんですね。
改めて、そもそものその様な環境を変える必要があると思いました。
私が今すぐ出来ることって中々ないのですが、現場の声を聞くことでより現実味を持って必要なものがみえてきそうです。
そのためにここに行ってこれをやるんだ、という考えもだんだん明確になりつつあります。
日本の制度だけじゃやはり賄えないし変えられないと思うんです。
私は運良く、施設を出た後に新たな支援の手を差し出してくれる人達と出会うことができ、安心できる新たな居場所で過ごすことができました。
それによって、あの時代では考えられなかったほどの、より良いところで自分を確立して、自分らしく今を生きられているんです。
こんなのって本当稀だと思います。
ただただ、自分は運が良かったと。
それをもっと周りの同じ様な背景を持つ人達にも広めていきたいし、1人1人の子供達が理不尽な理由で自分の人生を棒に振ることなく、大事に生きていく環境を用意したいと思うんです。
だけど今の私には力不足、経験不足で、とにかく今は目の前のことに注力しながら、自分の思い描く未来を現実にするために必要な勉強も続けつつやって行けたら良いなと考えています。
夢は諦めなければ叶うと信じています。
ここまで読んでいただきありがとうございました