『運命の三女神:クロートー、ラケシス、アトロポス』
出典:Wikipedia
モイラは、ギリシャ神話に登場する、運命の3女神です。
クロト、ラケシス、アトロポスの3姉妹と言われています。
ゼウスとテミス(父ウラノス・母ガイア)から生まれた説とニュクス(母カオス)から生まれた説とがあります。
モイラは、元々ギリシャ語で「割り当て」という意味であったそうです。
人間にとっては、「寿命」が割り当てられたものとして、もっとも大きな関心があった為、寿命、死、そして生命などとも関連付けられました。
また出産の女神であるエイレイテュイアとも関連付けられ、やがて運命の女神とされました。
人間個々人の運命は、糸の長さやその変容で考えられました。
クロトは彼女が手にする糸巻き棒から引き出し紡いで運命の糸とし、
ラケシスが人間に運命を「割り当てる者」、
アトロポスがこの糸を切った。
こうして人間の寿命は決められていったそうです。
ある時、テッサリアの王アドメトスは、アポロンの協力を得て、想いを寄せるアルケスティスと結婚したものの、自身は重病にかかってしまいます。
この時、延命をアポロンに依頼されたモイラは、親族の誰かが彼の身代わりになるという条件を出して承諾します。
しかし名乗り出る者がいなかった為、妻のアルケスティスが申し出ました。
アルケスティスは身代わりになったため、重病にかかって死にそうになります。
そこへたまたまヘラクレスが立ち寄り、アルケスティスを迎えに来た死神タナトスを説得してくれた為、彼女は死を免れたそうです。