最近連絡をとってなかった男友達が結婚するそう。


本人にその話に対してブログにコメントしたものの

直接は話してない。


別にお互い気まずいとかそんなこともないけど、

なんだかそんな話はせずに、

私の転職の相談にばっかりのってもらってた。

さっきも昨日の私からの着信に対して連絡があった。


彼は、前の会社の同期。


仕事が忙しくなって、私も実家に帰ったりと、もう1年近く会ってない。


東京で自分が仕事をしていたときは、

お互い家が近いこともあり、

家に行ったり来たりしてた。


その時は、お互い常に恋愛話。

そして、お互い特定の相手もいないフリーの関係。


でもどんなことがあっても、そうゆう対象として見たことがない。


ただ、一回だけ、彼を男だと意識したことがある。





-------------去年の8月の海。湘南。


日曜の昼過ぎ、

急に地元の湘南に来ない?って彼から連絡があった。


彼の車に乗って、海沿いをドライブして。

仕事を忘れて時間を楽しんだ。


次の日はお互い仕事。

彼は湘南に住んでいたけど、会社は都心にあるから、

家泊まる?って誘ったのは私の方。


いつものノリで、助かるわ~と喜ぶ彼。


湘南から、私の家のある上野まで向かう電車の中、

あまりにも私は眠たくて、こっくりこっくり頭がふらついてしまう。



「肩貸すよ」と彼が言う。


え?と戸惑う。

付き合ってるわけでもないし、そんな関係でもないし・・・。


でも、断るのもなんだか・・・

だから甘えて彼の肩にもたれかかる。


こんな肩大きかったっけ?こんな安心できる人だったけと思った。


ちょっとドキドキして眠れるようなかんじではなかったけど、

でも、すっごくすごく安心した。


肩にもたれかかって、ウトウトしてると、私の頭の上に彼の頭がもたれかかってきて、

彼も寝てしまったようだ。


それがすごく可愛くて、幸せな気持ちになった。


電車の揺れが心地いい。


彼が起きないで、新宿で乗り換えるまでもうちょっと時間がゆっくり過ぎてくれないかな。


そんなことを考えていた。



昨日からやっと涼しくなって、夏の終わりを感じる。


今年の夏。


むせるような熱気にあたしの思考回路はぐちゃぐちゃになって、


でもそれが心地よくて、もっと貪欲になる。


だから私は言うの。


「ねぇ、あたしのこともっともっと愛してくれる?」


って、何度も聞くの。


彼の知らない日本語で。





----南アジア。


メコン川が流れる田舎町。夜はほとんど電気が通らない。


日本では感じれないような、まとわりつく熱気。


私の肌は、かなり焼けていた。

彼の肌は、赤くなっていた。


ひと夏の、今だけの・・・なのに。

アバンチュールのはずなのに。


だからあたしは逃げる。

なのに彼はそのたびにあたしを追いかけて、抱きしめて、逃がしてくれない。


でも、嫌じゃない。

むしろ、とろけそうで、気持ちよくて、もうどうにかなってしまいそう。



あたしは愛されると自分も相手を愛しく思ってしまう。


太い腕、厚い胸板、グリーンの目、右耳の2つのピアス。


爪で優しく撫でて、舌でしつこくなぞって、生暖かい吐息を吹きかけて。


圧迫感で苦しくなったり、急な刺激に鳥肌を立てたり・・・


すべてが愛しい。すべてが欲しい。


LOVEとLUSTが一致した瞬間だった。




昼、バイクの後ろにあたしを乗せて市場に向かうの。


市場の売り子の女の子を眼で追う彼。


私はそれを見てみぬふりを演じる。


そして、彼は私が嫉妬したと言ってニヤっと満足げに微笑む。




夜、執拗なほどあたしを追いかけて、


精神的にも肉体的にも自分のものにしてしまう。


強情でわがままで、でも私はそんな彼を崇拝したくなる。


そして彼の腕の中で、意識が遠のくほどの幸福感を覚える。



彼はあたしに「愛してる」と言う。


日本よりもこの意味が強いものだっていうのをあたしは知ってる。


例えば彼の国であれば結婚するときにしか言わないようなもの。


嬉しいけど、あたしは言わない。


彼の母語の英語では言わないの。


あたしのことを絶対忘れてほしくないから。


この夏が終わっても、あたしのことを思い出してほしいから。




もう息ができないくらい、苦しくて気持ちよくて。


そんな時にだけ言うの。


「もっともっとあたしのこと愛してくれる?」って。