メータ指揮ウィーン・フィル来日公演 最終日 第九

ズービン・メータ指揮ウィーンフィルの来日公演最終日に行って来ました。

・ モーツァルト:交響曲第36番ハ長調KV.425≪リンツ≫
・ ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125≪合唱≫
ソプラノ:吉田珠代
メゾソプラノ:藤村実穂子
テノール:福井 敬
バス:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ
サントリーホール30周年記念合唱団
≪リンツ≫は先日同様に、ウィーンフィルの美しい響きが聴けました。モーツァルトの曲では一番聴きたい響きですね。やはり、昔の巨匠のウィーンフィルらしい響きの伝統を受け継いでるのはメータ氏なのではないかと思いますね。
第九に関しては、速く演奏するのではなく、やはり楽器を歌わせる感じでした。東日本大震災直後のチャリティーコンサートでのメータ指揮N響第九は、震災後の緊張していた時期で、より緊張感がある演奏でした。今回はサントリーホール30歳の誕生日の祝いで、緊張感よりは華やかで祝祭的な演奏でした。たっぷり歌わせる演奏は、人によっては「緩く」感じるかもしれませんが、ホールに漂う楽器が歌ってる響きはより豊かになってるので、悪い演奏には思えなかったです。
ソリストでよかったのは、やはりゼーリッヒ氏と藤村実穂子さん。ゼーリッヒ氏は貫禄もある感じで。藤村さんは上手いですね。バイロイトで歌ってるのも納得の実力です。
合唱団は、やはりティーレマン指揮の第九で歌ったウィーン楽友協会合唱団の方が迫力がありました。でも、お祝いの日ですから、それを言うのは野暮なので、この程度に。

演奏後、メータ氏、オケのメンバー、ソリストや合唱団、合唱指揮者が一通り拍手を受けて、更に拍手が続き再び呼び出されると、メータ氏はウィーンフィルメンバーも立って拍手を受けるように促しました。しかし、コンマスのホーネック氏が粋な計らいで立たない。オケメンバーも含めて、マエストロ・メータに拍手
オケメンバーが退場し、合唱団も退場した後、メータ氏はまた呼び出されて拍手を受けておりました。

キュッヒル氏が定年になり、「伝統的な響きはどうなるのか?」と不安が大きかったものの、
ホーネック氏らが受け継ぎ、しっかり守ってるのが良く分かりました。