最近のここアメリカのアニメーション業界事情について個人的な見解を書いて見ます。

今、大手のアニメーションスタジオといえば、Pixar, DreamWorks, BlueSky, Disney, Sonyといった所でしょうか。私が知っている限り上記すべてのスタジオが3D(立体視)に移ることを表明しています。TVがHDTVに移り、DVDもBlurayになり家庭で高品質の映像が見れるようになってきている中、この3Dは人を映画館に来てもらうためのギミックに見えますが、いくつかテストを見た限りギミックという意味以上の可能性を感じました。今までの3D映画は通常の映像を後処理で3Dにしている為、当然その部分をわざと大げさにアピールする必要があり、見てるほうも予想できたり、疲れてしまったりという事が殆どでした。 これからはLayoutやAnimationの段階から3Dを意識して製作できるのでもっと効率的、効果的に作れると思われます。

問題点は、3Dメガネを1時間半かけないといけない。レンダリング時間が2倍掛かる(右用、左用)。AnimationやLightingなどで誤魔化しが効かなくなる、などですね。

アメリカで来年(2009)の3月にDreamWorksから最初の3D立体視映画「Monsters vs Aliens」が公開されます。
ちなみに「マダガスカル2」は来月(11月)公開です。



家のインターネットの調子が悪くて、しばらくブログが書けませんでした。

ちょっと仕事のことを書いてみようと思います。8月末にそれまで携わっていた、「マダガスカル2」のアニメーションが終わって9月の始めから次のプロジェクトのはずが、まあ会社側の色々な都合で数ヶ月延びてしまい、今は結構暇な状態なのです。まあ、次のプロジェクトのテストなどがあるので、やる事はあるのですが、プレッシャーの無い中で、アニメーションをするのは楽しいです(笑)。

通常のプロジェクトがある時のアニメーターの一日はこんな感じです。

8:30-9:00 出社

9:00-10:00 アニメーション・デイリーズ

10:00-12:00 アニメーション

12:00-1:00 昼食

1:00-5:00 ひたすらアニメーション

5:00-6:00 アニメーション・デイリーズ

朝は大体9時まで出社します。アニメーション・デイリーズというのは自分のショットを監督に見せてコメントをもらう場です。自分が見せない時には、特に出席する必要は無いです。そのあとは、自分のショットをひたすらアニメーションです。そのあと昼食で、そのあとはまたひたすらアニメーションです(笑)。夕方は朝と同じデイリーズかディレクターがアニメーターの席に来てチェックするディレクターラウンドがあります。うちの会社ではひとつ大きい理由があり、通常は夕方もデイリーズです。
と、まあこんな感じです。食後に散歩や午後にお茶休憩したりしますもします。

少し用語の説明をしておきます。ショットというのはアニメーション映画の中の最小単位です。ショットが集まったものをシークエンスと呼び、シークエンスの集まりが最終のアニメーション映画となります。

ショットを貰ったら、デイリーズでそのショットのキックオフをします。これはディレクターからこのショットで求められる事の説明を受けて、必要があれば質問などをします。
キックオフの内容を元に自分のアイデアをブロッキングして一度目のデイリーズ。ここでアイデアが良ければそのままアニメーションに移れるのですが、通常はここで方向性が変わったり、色々コメントを貰ったりします。必要があれば再度ブロッキングパスを見せることもあります。
ブロッキングのコメントを元に修正して、さらにブロッキングにはなかった細かいニュアンスなどをいれて、アニメーションパスを見せます。通常はブロッキングパスでアイデアはOKされているので、大きいコメントは着かないのですが、当然例外はありますね。
その後は、最後の手直しや細かいニュアンスを入れて、ショットをファイナルするために最後にディレクターに見せます。
こんな感じで1ショットにつき最低でも4回はディレクターに見せます、が4回で済む事はまれですね。

Machinarium





私自身ゲームはあまりしないんですが、このゲームの世界観は独特でいいです。アニメーションも良い味出てます。
このページによると2009年の前半にリリース予定と書いてありますね。何かのアートブックをゲームにしたような幹事でちょっと楽しみです。上のリンクのページで2つムービーが見れます。