先日、知人が主催したいじめの勉強会に参加して来ました。
取手市のいじめ自殺事件の第三者委員会で
課題解決に取り組んで来られた弁護士さんと教育関係者から
経緯や課題を学ばせていただきました。
https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/seisaku/tyosei/toridechosaiinkai.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201906/CK2019062402000132.html
お話を伺っていて、
色々なものがフラッシュバックしました。
私もいじめられた経験、たくさんあります。
小中時代はほぼずっと。
まずは生まれつきの病気があって
それで通年いじめられたし、
転勤族ゆえのいじめにもあったし
いじめが大嫌いで
いじめられている子と仲良くしたらいじめられたり。
そりゃあ色々経験豊富です。
武勇伝？も色々あります。笑
死にたいと思ったことだって
何度あることか。
今は笑って話せるけれど。
それでも、私を理解してくれている友人がいたから
やって来れたと思います。
一人ぼっちではなかったから生きて来れたと思います。
自分は悪くないと思えたからやって来れたと思います。
傷ついた心を周りに見せなかったから
「悩みなんかなさそう」
とか言われたこともたくさん。
「フザケンナ！！」
って思いましたが、
いじめって、いじめている方はわかっていないことが多い。
そして、これらの経験は
間違いなく私を強くしてくれました。
他人がどう言おうと、自分は自分。
同じ土俵に立つことは決してしないで
自分が正しいと思う道を進もう。
そういう感覚が身につきました。
そんな自分のことも多少フラッシュバックしましたが、
息子のこともフラッシュバック。
息子は先生との関係から不登校になりましたが
学年が変わってさらに対応が悪化し、
死を選ぼうとしたことがありました。
「学校を訴えることができないなら、
自分が死んで世間に訴えてやる」
あの時のことは今でも鮮明に覚えています。
思い出すたび、胸が痛みます。
子どもが幸せになる場所であるはずの学校。
そこが原因で子どもが死を選ぼうとするなんて。
そこから私の今の活動の原点があります。
こんなに辛い思いをする人を増やしたくない。
今回、取手市のいじめ自殺事件を考える機会をいただき
不登校になることでどれだけ命が守れるかを痛感しました。
「命より大切なものはない」
子ども夢パークの西野博之さんもよくおっしゃっています。
取手市の生徒は、「学校に来ないと志望校にいけなくなる」
そんな刷り込みもあり、不登校にすらなれなかったのです。
何かしらの違和感を教師たちも感じていた。
けれど、何も対策はされないまま
担任にも、クラスメイトにも
ひどい扱いを受け
ついに自死を選んだのです。
電通やNHKで自殺した社員を思い出します。
会社を辞める選択すらできないくらい
精神はボロボロだったのです。
もし周囲が明るく
学校行かなくても
会社辞めても
人生が終わるわけじゃないよ。
人生は他にもたくさんの選択肢があるよ
そう言ってくれる人がいたなら
違っていたかもしれない。
でも、他の選択肢が見えなかった。
孤独の淵にいては
見えなかったのです。
擁護するつもりは一切ありませんが、
加害者側にも
心の闇があったのかもしれません。
生徒は家庭環境に問題もあったかもしれないし
先生は本当にブラック勤務で
日々をこなすことに精一杯だったかもしれない。
教育の根本から考えねばならないことだと思います。
日本の教育を根っこから変えるなんてことは
相当の時間がかかることですが
自分の身近なところから
少しづつ普及していくことから
１歩は始まると思います。
不登校は命を守る大切なアクション。
不登校になってくれてありがとう。
命を守ってくれてありがとう。
私はそう伝え続けたいと思います。
不登校は悪いことではないのです。
自分を守る大切な行動。
軽い気持ちで
「学校に行きたくない」
と言っているわけではありません。
口に出すまで、
どれだけの葛藤があったことか。
早い段階で対応することで、
心の回復も早くなります。
人は、幸せな気持ちから
意欲が生まれます。
学校に行きたくない。
その気持ちを大切にしてください。
勉強なんて自宅でもいくらでもできる時代です。
進路だって、今の時代は
不登校でも選択肢は色々ある。
未来を切り開くのは
他人ではなく自分です。
自分の人生を
他人の価値観に振り回されないでください。
学校だけが全てじゃない。
自分が幸せに生きることができる場所で
自分を生きてください。
そうすれば
自ずと道は拓けます。
命より大切なものはないのですから。
あなたが生きていてくれる。
好きなことをして笑っていてくれる。
ただそれだけで、幸せなのです。