最近教育について多くの学びをシェアし

議論を組み交わせる教師の方と出会いました。

多様な学びを考える講演会で出会った方で、

FBで繋がって、交流させていただいています。

 

 

先日も多くの学びをシェアしていただいたので、

備忘録も兼ねて記載します。

(記載許可頂いています。ありがとうございます!)

 

この先生が書かれているエッセイの抜粋から。

 

「#見えない心 

 

人間の心はよく氷山に例えられる。我々が普段学校や会社で他人に接していて見えている部分は、氷山でいうと海面上に出ているほんの一部分である。そして、本当は海面下に、その何倍もの目に見えない部分が存在する。だから、本当にその人を理解しようと思うなら、「目に見えない部分を見ようとする努力」が必要になる。  最近の日本の社会を見渡してみると、どうも海面上に出た氷山の一角のみを見て、その人全体を評価しようとしたり、理解してしまったかのような錯覚をしている人が増えているように思われる。高校や大学の入学試験、会社や公務員の採用試験、ペーパーテストで点数に表れるのは、その人間のほんの一部分のみである。しかし、ペーパーテストによって確実に人間の価値や人生の選択まで決められてしまっているのが現実である。  まず人生のスタートである学校の中でさえ、教師が子どもを評価する時には、どうしても見える部分の評価に偏ってしまう。その結果、勉強のできる生活態度のよい子が優等生で、成績が悪く問題行動を起こす子が劣等生という構図ができ上がる。しかし、その歪みがいじめによる自殺や、不登校児の増加に表れていることを忘れてはならない。」

 

「心のレベルが違うと同じ物事を体験しても、そこから学び取れる事柄の数が違ってくるように思う。Aという一つの事象について、次郎は、その中から三つの教訓を引き出したのに対し、太郎は五つの教訓を感じ取る。それは心のレベルに比例する。ただし、太郎が、次郎の分からなかった残りの二つについて説明したとしても分かってもらうことは難しい。  私は現在(エッセイ記載時)、全盲の生徒に国語を教えている。その生徒は、六ケ月で失明したため、自分の目で何かを見たという記憶が全くない。「赤い花、黄色い花が一面に咲き乱れる草原」「夜空には満天の星が輝いていた」「彼の顔面は見る見る紅潮し、怒りが込み上げてくるのが分かった」私の知っている限りの言葉を尽くして語りかけても、その情景を理解させることは不可能である。つまり、見た経験のない人に見えるとはどういうことかを知らせることはできないのである。  これは先に述べた例にも当てはまる。次郎が自己認識し、自身の心のレベルを上げるように努めなければ見えるようにはならないのである。〜 政治家、医師、宗教家、学校の教師、本来高い心のレベルを持って社会のリーダーとならねばならない人達の中にも、私利私欲を肥やすことに明け暮れ、責任を転嫁し、人の心の痛みに麻痺してしまっている人間が多すぎる。自分の心のレベルはどれほどなのか、私たちそれぞれが、きちんと自分と向き合って、問い直す必要があるのではないだろうか。」

 

2つ目のエッセイはスコトーマについてだそうです。

http://ignorances.jugem.jp/?eid=55

↑スコトーマについて、わかりやすい説明があったのでリンク貼ります。

 

こちらのリンクも掲載許可頂いたので貼りますね!

https://note.mu/sasejun/n/n492e6408dece

 

不登校に関わる教師や保護者の多くには、スコトーマがあると思います。

 

不登校は間違った選択ではない。

それに「気づく」と、心が軽くなる。

そして、「深く理解する」と、1つの選択肢として考えられるようになる。

 

不登校問題で、保護者と教師の間ですれ違いが多くあるのも、

教師側には「見えていない」問題があるからだと感じます。

「見えない」から、「理解できない」。

 

「不登校のブログで、不登校になってよかったという人が多いけれど

私にはまだ理解できない」

 

そんな声もよく聞きます。

 

「よかった」という言葉が当てはまるのかはわかりませんが、

「経験したからこそ見えてきた世界」はあります。

それを素晴らしい経験と言えるようになるのかは

自分の中のスコトーマを外せるかどうかなのかなと思います。

 

外すためには、やはり経験者からの話をたくさん聞くことは大切だと感じます。

自分一人で外すのは、なかなか難しいかもしれません。

 

*シェアしたエッセイの著者から、コメントいただいたので、追記します。

「池田中学校の事件を絡めて、不登校という選択肢はストコーマ教師から避難するために最善の手段になることもある。」

 

本当に、その通りですよね。

無理に通って、最悪の事態になるくらいなら、

最高のエスケープを選んで幸せに生きる権利が、私たちにはあるのです。

 

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子育てこころサポーター

米澤 美法