毎日を慌ただしく過ごしている中、放射線治療は16回終わりました。
自宅→病院→職場、どこも距離が近いため、移動にも負担がなく順調に治療が進んでいます。
心配していた痛みは、さほどきつくなく、昨日辺りから ちょっとチリチリした痛みが出てきたかな⁉︎っていう程度。
患部は色が茶色がかってきて、手術痕は硬く腫れています。私の癌は左胸の上、内側にあったので、自分でよく見える部分にあります。歪に変形した胸を見るたびに、傷だらけの胸を見るたびに複雑な思いが溢れてくるけど、最近は悲しくなるよりも、治していただいたっていう思いの方が強くなってきました。
私の好きな言葉 『今が1番幸せ』
これまで、そう思って実際にそう感じながら生きてきました。
父を失った今、悲しみはまだまだ癒えませんが、それでも今が1番幸せって感じられることを、ありがたいなって実感しています。
職場の仲間と子供達、そして息子達に助けてもらっている感じ。
テレビCMで『ながらワーカー』って言葉をよく聞きます。
癌の治療をしながら仕事をする。
私もその一人。
癌とわかった初日に主治医の先生から言われた言葉。
「癌になったからといって、すぐに仕事をやめないでくださいね。辞めることはいつでもできるから、まずは職場の方と相談してみてください。」
仕事をすぐに辞めると、癌という現実と仕事を失ったことで、気持ちがドンと落ちてくるそうです。
もしもあの時に仕事を辞めていたら、きっと1日のほとんどの時間を家で一人で過ごし、家族の帰りを待つだけの生活だったかもしれません。
子供達が大きくなった今、学校から帰ってきても、習い事やバイトで忙しくしている子供達とゆっくり話せるのは、夜遅い時間になってしまいます。
家で一人で過ごす時間も好きですが、やはり大好きな仕事をして、仲間と笑っていられる時間は、今の私には大切な時間です。
病状はどうであれ、癌=死っていう時代があったこと考えると、仕事を続けられることが本当にありがたく、救っていただいた命、大切に生きていかないといけないなって、感謝の気持ちが溢れてきます。
手足の痺れはまだひどく残っているし、仕事が忙しくて疲れがなかなかとれないけど、それでもやっぱり、今が1番幸せ。
小さな幸せをコツコツ見つけていく人生。
それもいいかなって思えるようになりました。