今、人生に苦しむあなたに。
「人生は輝きに満ちて、楽しみに溢れているから」なんて期待させる事は言わない。
人生をどう生きるのかは自分の選択でしかない。
今のあなたは何のために生き、どう生きていくのかを知らなければいけない時期にあるのではないかと思う。
こんな話をするのは、少し人生の捉え方を知っていた方が生きていきやすいから。話を知らなくても、それとなく感じ取って上手く生きている人も世の中にはいる。物事を簡単に受け流せる人も多い。
でも、もしあなたが何かある事に捕らわれ苦しんでいるとしたら、自分の心を軽くして明るくなる事で、自分の人生を照らす必要があるのではないだろうか。
【あなたの人生はあなたにしか歩めない、かけがえのない人生だということ】
私は人生を森の木々の木の葉一枚のように、感じることがある。
風に吹かれ揺れる木の葉が、同じ枝、近くの枝の葉っぱと擦れあい、カサカサ音を鳴らし、風のせいで散るのか枯れて散るのか、人生もそのくらいの儚いもののように感じる。
その反面、私はこの人生の主役で、とてつもなく長い苦楽のある物語のように感じ、自分の感情に飲み込まれ、苦しみ恨み泣き、たくさん笑い希望に向かい歩んでいる。
星の時の流れから言えば、人生は一瞬であるし、その中のあなたの苦しむ時間も一瞬である。でも、この時がとても長く感じるのは、あなたが人生の主役である証拠だと言えるのではないだろうか。だから、この人生を大事に生きていくことは、あなたが自分の人生に対して持つべき責任であるのではないかと思う。
責任というと重く聞こえるかもしれないけど、ちゃんと自分に期待し、自分を大事にしてあげて欲しいということ。まだあなたは本当の意味で自分を大事にする事を知らない。
大事にするとは、人生から学び心を成長させて、自分が潜在的に持つ力(成長する力)をそのままに活用するということではないだろうか。その力を使って、自分らしい人生を歩むということであると私は思う。
先に、「木の葉一枚のように感じる」と言ったけれど、人は生まれた場所から自分で選んだ場所に移ることができる。人は心を使って、どんな人生も描ける。泣いている今も、笑っている今も、その一つ一つが輝きに感じるようになってくる。その経験が人生の楽しみとなっていくのを、私はあなたに体感して欲しいと願っている。
まず話を進める上で、話の捉え方を理解しないといけない。
「素直になれ」と小学生の頃に大人から言われた事はない?意味をわからないと「自分の心の感じたままでいいんだ」と解釈してしまう事になりかねない。理解をしないと、「腹が立ったから、怒った」というのが、正しいと勘違いする事になる。この「素直になれ」というのは、「自分の心で感じる良い選択をした時の心に従え」という意味である。
「自分を大事にする」ということも同じ。自分の融通だけを考えて選択していくと、人生で思い通りにいくことは少ないでしょう。
自分と人との関係の中で、最善の関わり合いを作る選択をしていくことが、自分を大事にすることになる。自分の幸せだけでなく、周りの幸せも自分の幸せになるという事に繋がっていく。
すべての事は繋がり、生きていく道すがら人生が築かれていく。だから、人の数だけ人生があり、あなたの生はあなたにしか歩めない。家族であっても、夫婦であっても、恋人であっても、常に人数分の人生がそこにあり、だれも誰かと同じ人生を歩むことはできない。
たとえ親子であっても、親子は1つの人生を生きているのではない。そこには2つの人生があり、人の人生の歩みは、それぞれが違う速度で成長する。子供が親より先に大人になる場合もある。その違いは、どんな風に経験を見つめ、どんな風に解釈してきたのか。またその経験を活かしてこられたかによる。
学ばない人は同じ失敗を繰り返しても、心が学ばないから、人生がうまくいかないような気になる。「自分はこんなに痛みを感じ泣いているのに、いつも泣いてばかりだ」と感じる。痛みにばかりに気を取られる人生になってしまわないだろうか。
それぞれの人生を歩む人が、何かしらの関りを持ち合い、感情や行動が生まれる。だからあなたは、何よりも自分のために心の選択をする技術を身につけて欲しい。それは必ず、自分が自分を大事にすることに繋がっているから。
(次回につづく)