高気圧に覆われ、朝から陽射しが降り注いでいます。

今年は、珍しいとのこと。

どうやら、今日にいたるまで、まだ台風が発生していないのだそうです。

 

ただ、発生が遅いからと言って、今年は台風の発生数が少ないというものではなく……。

短い間隔で一気に襲ってくるということもあるようです。

 

ほう、そう思うと自然現象は、人間の感情の発露に似ているところがありますね。

ま、逆のいい方のほうが的を射ているのかも……。

人間も自然という大きなくくりに入るので、同じ軌道をたどることはそう不思議なことではないですね。

 

いいことがあれば、思いもよらずにいいことの連鎖の中に……。

また、反対に、よくないことがあれば、どういうわけか次々に重なったり、と……。

 

ま、失敗してもへこまないこと。

それは、貴重な次へのヒント。

失敗を重ねるごとに、成功へのスマートな公式へと導いてくれるように思います。

スマートさは美しさへと繋がっていきます。

いくら形だけを整えても、本当の意味で美しくないと、単なる自己満足に過ぎないのではないですかね。

 

もてはやされては自分を慰めているようでは、結局はお里が知れるもの。

うまく騙せていられると思うのはいつだって自分だけ……。

最初の時点で、ボタンの掛け違いをしてしまっているのを知っているのも自分のはず……。

気づくことが出来るかどうかが、人生の岐路のように思います。

 

そんなことを思うようになったのは、『博士の愛した数式』という本に出合ってからですが……。

切なくも儚い思いは、病によってすべて呑み込まれてしまいます。

ただ、美しさへの憧憬だけが、しおれた心を悦びで満たしてくれます。

そこには、何事にも代えがたいこだわりへの重みを感じます。

筋を通す大切さも、また同時に感じ取れます。

 

ま、どれだけ客観的に自分を見ることができるか、が大きなカギのような気がします。

ま、人はそれぞれ、そのぶん正しいことも多いはず……。

ただ、一本筋の通った明るい表通りを歩いて行きたいものです。

 

昨年の12月、宮津でジャズセッションがあった際、ベースの光岡さんが連れて来られていた女性の方が歌われた『明るい表通りで』が強く印象に残ったままです。

プロのリズムセクションを背に、実に堂々と。

人におもねることのない背筋の伸びた方で、とてもクールな雰囲気。

クールよりもアイスに近いかもしれません。

音程が高くなるところでも輪郭を崩さずに抜く感じ。

心を一気に鷲摑みされた感覚でした。

その日以降、また機会があれば、是非とも聴きたいアーティストのひとりとなりました。

そういう魅力的な人に、とても惹かれます。