今日は、お出かけ日和。

お得意様のカフェでは、7周年ライブ。

おめでとうございます。

家内はお邪魔させて頂きますが、私は荷受けやゴールデンウィーク前の資材の投入の段取り等で慌ただしくさせて頂いています。

ま、それも値上げ前の駆け込み購入が多いのは悩みの種ではありますが……。

 

大きなものが動けば、それなりに波紋はうねりをともなって拡がっていくもの。

本当は、凪がいちばんいいのは誰もが知るところ……。

まだまだ落ち着きませんね。

いろいろと……。

 

そんな中、ぐんぐんと弾みをつけて進む私の船は、引き波を眺めつつ気持ちは憧れのハワイ航路的上向きに。

先日のアルトサックスのレッスンで、先生から思わぬひと言。

『きっと、スウィングが好きなんですね』、と。

自分では気づかなかったものの、そうに違いない、と確信しました。

そこで、スウィングでの『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。

藤井美智さんの2ndアルバムに収められている『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』をまたまたヘビーローテーション。

もう、ずいぶん前の演奏です。

が、たまりなせん。

彼女が出す音です。

冷えていないジンジャーエールの栓を勢いよく開ける感じに似ています。

ブシュッ! というようなつぶれたような音。

飛沫や泡に手を濡らす、そんな切なくも苦い思いを感じさせてくれます。

若い頃の恋愛にもある種似ているような気がします。

ひと言で表すと、焦燥感の権化のような音です。

それが聴きたくて、ついCDに手が伸びてしまいます。

このところ、リアルな彼女の音に触れる機会が増え、時を経た今でも同じ音を奏でる彼女の演奏に悦びを感じます。

派手さはないものの、寺の裏手の縁側で佇み、鹿威しの音が静けさをより深くするような演奏。

キャンプファイアーの燃えさかる炎というよりは、どちらかといえば蒼白く燃えるガスバーナーのような感じ。

触れてみればなるほど熱い。

彼女の演奏に対して、そんなイメージを個人的には持っています。

 

真似は出来ぬともエッセンスは盗みたいところ。

ま、少しずつですが、今歩いている道に彩りが出てきているのは事実。

もう少しだけ歩幅を拡げて歩いてみようと思います。

ちょっとした発見や納得をうれしく思える今日この頃。

次回、師匠にお会いする時は、感じているいろんなことを話してみたいと思います。