とても好きなアルバムのひとつに、Lee Ann Womackの『Some Things I Know』というアルバムがあります。
1998年なので、もうずいぶん前のモノ。
この手のアルバムは国内盤はありません。
ま、よくある話ですが……。
このアルバムの中でも、特に好きな曲は2曲。
『I keep forgetting』と『If you′re ever down in Dallas』です。
ま、対極のような歌詞ですが、恋を経験した人にはわかるはずの心の動き……。
昨夜、久し振りに浜田省吾さんのCDを聴いていて、ふとそんなことを思い出し、今、事務所でLee Ann Womackを流しています。
浜田省吾さんの『恋は魔法さ』。
確か、阪神淡路大震災の復興か何かの時の曲だったような……。
思わず笑顔になる歌詞にキャッチ―なメロディ。
聴いていて、そんなシチュエーションはないでしょ、とつい突っ込みたくなるほど……。
でも、恋は魔法のようなもの、というのは誰もが周知するところ。
スタンダード曲である『Too young』や『Slow boat to China』にしても納得の歌詞です。
ま、そのお気に入りの2曲の歌詞ですが、以下のようなものです。
I keep forgetting that I don't need you now
It slips my mind that I'm the one who said we were through
I just can't seem to remember, it was me who walked out the door
I keep forgetting I don't love you anymore
とか、
I′m sure Fort Worth has seen it's share of heartaches
But it′s plainly seen your heart's not broken now
You're in love with someone new and up on top of the world
You say, you′ve seen the last of the lonely side of town
But if you′re ever down in Dallas, darlin', wonderin′ what to do
Just call on me, 'cause I′ve been there too
Maybe I could help 'cause I know so well, how it hurts to lose at love
If you′re ever down in Dallas, look me up
ま、ね。
小雨が似合うしっとりとしたメロディと初夏の陽射しを思わせるようなメロディ。
歌詞、曲、そして歌い手さん。
この3つが揃ってはじめて心に届くのでしょう。
でも、どうですかね。
ビジュアル優先にして実力が伴わない、そんな風潮がまだまだそこかしこに残っている気がするのは私だけですかね。
そう思うと、エミルー・ハリスやナンシー・グリフィスあたりは、小粋な割烹で出されるヒラメやマグロの刺身に似ているような気がします。
そこには過剰なまでの自己主張ではなく、あるのは真摯に向き合う誠実さのように思います。
リー・アン・ウーマックの歌唱には、少し艶が乗りますが……。
おススメの1枚です。

