また雪が降りました。

今も降り続いています。

 

誰か知ろう、百尺下の水の心を。水のふかさを……。

 

吉川英治著『宮本武蔵』での一節。

 

個人的には、映画『ビューティフル・ドリーマー』での校長先生が、お茶をすすりながら話すほうが無常感が出ているように思えてなりません。

あ~、誰知るか百尺下の水の心……。

とはじまり、いい加減な言い回しの波状攻撃は、大人の遊び心をくすぐります。

何度観ても飽きないシーンです。

 

2~3年前から続く相次ぐ値上げ。

当時を振り返ると、今や5割ほど値が上がっています。

弊社のような弱小企業にとっては、痛烈なボディブローを受け続けているようなもの。

 

仕入れ値の上り幅分を転嫁できない企業のほうが多い気がします。

ま、その天敵は、やはりネット……。

 

ま、私自身、本やCD等、アマゾンで購入するのが今では当たり前になっています。

町からは、CDやDVDを販売していた店は姿を消し、何年か前にはあのTSUTAYAさえ……。

先日も、会社の近所にあった大きな書店も閉店……。

 

栄枯盛衰は世の常。

でも、未だに発展途上国の代表格として、国連で演説する中国には舌を巻きます。

鄧小平さんは、おそらく笑顔で頷いていることと思います。

時が来るまでは臥薪嘗胆に甘んじる……。

あの諸葛孔明さんでも、つい傲りに思慮を吞まれることがあります。

泣いて馬謖を斬る……。

小から大へ。

立場が上がるにつれ、周りへの配慮と自戒を怠らない心のゆとりを忘れたくないものです。

――

How many roads must a man walk down
Before you call him a man?


How many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the sand?


Yes, and how many times must the cannonballs fly
Before they're forever banned?

 

The answer, my friend, is blowin' in the wind
The answer is blowin' in the wind

 

そういうものですかね。

ま、そういうものでしょうね。