今朝は、気温が低かったものの、陽が昇るにつれ増してくる陽射しにありがたみを感じます。

年を追うごとに、小さなことにも気持ちを向けられるようになったもの、とつくづく感じたり……。

 

先日、家内と一緒にライブに行ってまいりました。

カフェで行われたジャズライブ。

お馴染みのシルバー・ライニング。

ピアノ、金谷さん。

トランペット、藤井さん。

ベース、財さん。

プラス、ボーカルの三方。

ボーカルの方は、オリジナリティに溢れ、素晴らしい限りです。

 

見るたびに新しい発見があり、プロのミュージシャンの底力に驚くばかり。

中でも、やっぱり、藤井さんのトランペットはたまりません。

硬軟、強弱はもとより、緊張とリラックスを絶妙なバランスで演奏してくれます。

私は、『WILL』と『What a wonderful world』の2枚のCDを持っていますが、あの頃から一貫して感じるのはしなやかさ。

詰まり気味に吹く高音に切なさが被さり、弱めにコントロールされた音の粒には儚さが滲みます。

失礼なことを承知で例えるなら、アート・ファーマーやケニー・ドーハムに通じる匂いを今回のライブでも感じました。

ボーカルに寄り添うように弾く金谷さんのピアノに、エロール・ガーナーの影が忍び寄ります。

ベースの財さんは、今回は下のほうで弓を弾く、という裏技的なことを披露してくれました。

初め、何の音かわからなくて、目を凝らしたほどです。

 

終わってみて思うのは、やっぱり心に届く演奏を生きているうちに一度でもしたいな、と……。

ま、プロの方の演奏を聴いて思うにしてはおこがましい限りですが、やっぱり憧れます。

 

そんなふうな気持ちを抱くようになったのも、ひとえに昨年、お得意先のカフェで行われたジャズセッションです。

どんなことにもタイミングがあるはず……。

若い頃から携わっていれば、と悔やむのではなく、私にとっては、その時が今なのかもしれません。

人生、そういうものでしょうね。

Now's The Time...