人ってそういうもの……。

ま、そのことを念頭に動けば、ある程度、沼地に足を滑り込ませる危険を回避できるような気がします。

仕事において、相手の満足度を優先することで、金額以上のモノを獲得できるのと同じ。

自分がしてもらってうれしく思うことは、相手だって同じこと。

抜け駆けをするときには、それ相応の覚悟を持って……。

ミュージシャンでもそんな方がいらっしゃいます。

デビューを夢見てバンドを組み、鳴かず飛ばずの中、自分の腕とギターを信じて一人飛び立つ……。

好きなアーティストのひとりでもありますが、決して卑怯とか狡猾とは思いません。

自分を解き放つ場所が、そのバンドではなかった、というだけのこと。

 

北陸新幹線の延伸ルートにも同じ思い。

経費だけを考えれば米原のほうが優勢な気も……。

ま、政治はしがらみの坩堝。

私たちの仕事や地域のコミュニティもしかり。

また、自信が過信へと変わりつつある党首に対しても同じ思いです。

あまりにも勇み足だと、周囲からその足元をざらッと掬われます。

うまく立ち回らないと、今後の共闘はあり得ません。

与党に仲間入りするのであれば、しがみつかないと……。

 

仕事でも、気持ちが先走ってしまうと、あとで取り返しのつかないこともあります。

意図の汲み違いは、どん場合でも少なからずあるものです。

どれだけ丁寧に碾き臼を回すか、どれだけ細かく篩にかけるか……。

そうすることで、リスク回避はできると思います。

ただ、調子がいい時は誰だって、『ま、大丈夫だろう』と自分に言い聞かせがち。

わかっていても、流れのまま、ついつい座ったままで握手をしてしまったり、と……。

 

自治体からは、税収が下がると市町村民へとサービスの質が落ちる、と責任転嫁。

雇用創生の一環として、庁舎の清掃業者や実質の職務遂行に携わる嘱託職員雇用。

民間なら自分たちで出来ることは率先してするものです。

自分を守ることで精いっぱい。

ガード下からねずみ色の夜空を見上げては、やっぱり田中正造のような政治家や福島原発の所長だった吉田昌郎さん、赤木俊夫さんのような公務員には、もう出会うことはないのだろう、と出ているはずの月を探してしまいます。

 

人の振り見て我が振り直せ

 

ま、ね、

堆く積もった小さな後悔、大きな後悔。

それがあるから前を向けるのも確かなこと。

今度はどんな滝に出会えるのか、と楽しむ余裕さえ出てきます。

心地よければそれに越したことはないですが、一見しただけでは本質は掴めないもの。

ひょっとして、心が折れるほどの滝では、それはそれで困りますけどね。

 

おぼたけし、というシンガー。

個人的には大好きです。

『あしたのジョー2』での歌唱は、カッコよくて色っぽい。

そして、とてつもなく巧い。

南佳孝と桑名正博の匂いを感じさせます。

どんなことでも同じ気がします。

そのもの自体がどうあれ、見えない力が働くもの。

それは、必ずしも意図されたモノばかりとは限りません。

意図されないモノが混じり合って予測不能な方向へと発展していくのでしょう。

ま、私自身が代表をしていることだって、予想だにしていないことでしたから……。

ホホホ……。