時代の移り変わりとともに、身の回りの『普通』も変わっていくものですね。

それも、意識が捉えられないほどの静かさで。

そんなことを目の当たりにしては、軽いカルチャーショックのようなものを受けます。

 

方言での一人称の移り変わり……。

テレビや映画、ネット等の影響があるのかもしれません。

都会が欧米化する分、田舎が都会化するのかも……。

 

ブログやメッセージ、または稀に手紙等での一人称は『私』です。

でも、話し言葉での一人称は『わし』もしくは『僕』です。

 

私が小学生や中学生の頃、すべての男子の一人称は『わし』もしくは『わい』、それと『僕』。

でも、今では小学生から高校生までのほとんどの男子が『俺』です。

これにはビックリしました。

 

駅やコンビニ、至る所で男の子は『俺』と言っています。

でも、ほとんどの大人、つまり社会人は大概『わし』もしくは『僕』というのが現実です。

 

意地悪な見方なのかもしれませんが、背伸びをしているようで、なんだか微笑ましく思えます。

また、女子中学生、高校生に至っては、語尾に『さー』をつけて話します。

 

文化としてはなかったはずなのに、今ではメインストリームの一角を占めています。

 

背伸びと言うか、自分を試したいと言うか……。

葛藤と焦燥のようなもの。

おそらく、『憧れ』が下敷きになっているように思います。

自信と過信に満ちた自意識、それは若い頃誰もが持つ特権のひとつです。

日本武道館での成功を受け、世界に向けて拙い英語を武器に勝負に出た『YAZAWA』というアルバム。

高校生の頃でした。

レコード屋さんで予約して買ったものです。

今、事務所で『1982.P.M.9 LIVE』のレコードをかけています。

矢沢自身もMCで、当時の頃のことを少し触れています。

いつまでも、気持ちは熱く持っていたいですね。

斯く言う私は、東京にいた頃だけです。

『俺』と言っていたのは……。

ホホホ。