今日は、雲一つない晴天です。
バイクで海岸線を流すのには、まさにうってつけの一日。
海の色と空の色が、お昼頃には同じななるのでは、と思います。
昨日は、あまりの天気のよさに、仕事を抜けてバイクで美容院に行ってきました。
こんな素敵な日には、どんなことをしても気持ちがまっすぐに上昇していくもの。
身体を縛っている見えない鎖を引きちぎって、背筋を伸ばし、いつもより大きな歩幅で闊歩し、外の空気を目一杯吸い込みたい気分です。
高校生の頃、ビールのCMに使われていた『レッツ・ツイスト・アゲイン』のような、リズムが鼓動と一体化して、心に眠っている好奇心を最大限に煽っていく感じの曲が、今日の天気にはぴったりはまります。
気持ちはまだ35歳あたりをうろついてはいるものの、身体がなかなかいうことをきいてくれません。
観光地を車で走っていると、若いカップルを見かけます。
羨ましい気持ちと懐かしい気持ちが混じりあって、甘酸っぱくも苦いシーンを想い出のスクリーンへと投影していきます。
影像は所々欠け、色彩は褪せ、輪郭さえはっきりしない。
ダリのように、本当の実像を仮想と空想で捻じ曲げたような感じです。
歳を追うことで手に入れるものもあります。
表層的なものに左右されない思慮深さ。
虎視眈々と獲物を見据える肉食獣の目ような注意深さ。
身の丈を踏まえた適切な判断力。
20代を振り返ってみても、それらの一片を見出だそうとしても不可能なことです。
なぜなら、無鉄砲で見栄っ張りの自己中だった自分が、そこには確実にいたのだから……。
今日の陽射しのように、心はまっすぐいたいと思います。
Now I prove again
That I can make life move again
I'm in a grove again
Taking a chance on love
『恋のチャンス』の歌詞の一部です。
この曲も大好きです。
今日のように晴れ渡る空にはぴったりの曲ですね。
陽気に誘われて、一気に芽吹くような。
ジェーン・モンハイトは、爽やかな風のようにさらりと歌っています。
アルバム『taking a chance on love』より。

