大好きなエミール・クストリッツァ監督の特集を恵比寿でやっているとのことで、行ってきました。
UNZA! UNZA! KUSTURICA! ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!クストリッツァ監督の「アンダーグラウンド」は、今まで観てきた数々の映画の中でも、私の心のベストテン第一位に君臨し続けています。
もう一度劇場で観たかったのですが、今回はタイミングが合わず。
でも、DVDも持っていない(多分なっていない)「ジプシーのとき」を観られて良かったです。
1988年の作品です。
クストリッツァ監督は旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)サラエボ出身で、独特のユーモアと悲哀とが混ざった作品を撮られるので、好きなのです。
私の大好きな街、プラハに留学経験があるということで、そういう意味でも勝手に親近感。
この旧ユーゴスラビアというのは、多民族が暮らす地域で、90年代初頭には、言うまでもなくすさまじい内戦を経験している土地。
「アンダーグラウンド」も、旧ユーゴスラビアのベオグラード(セルビア)が舞台で、戦争に翻弄される市井の人々の数十年の姿を描いています。
日本でのほほんと生きてきた私にとって、同じ土地に住む他民族同士の争いごとというのは、どうしても想像を超えていることですが、クストリッツァ監督の作品を観ると、その土地への理解を深めたいと思います。
映画って、観た人それぞれに、ストーリー以上の広がり、何か知的好奇心をくすぐるものを与えてくれるような気がして、やっぱり好きです。