ペティについてちょっと書いたので、ついでにその選び方。
えー、メーカーそれぞれ、プロ仕様から家庭用までライン
ナップがあるわけで、どれがいいとは言えないんだが、
総じて値段に比例するってのは事実のようだね。
ペティナイフであれば5000円がひとつの目安か。刃先
のカタチにもさまざまあって、そこは好みなんだろうが、
俺は先の尖った細身のものがいいと思う。
外国製の安いのは、刃先のカタチを試すためにさんざん買
ったが、鋼材そのものが弱くてすぐに切れなくなっちまう。
フルーツカット、もしくは野菜の『シャトウ』を前提にす
ると、全体的に刃が薄く、刃先の尖ったものがいい。
長さは、なぜか12センチが多いのだが、俺は13センチ
がいいと思うよ。(12センチを買うとセットで15セン
チが欲しくなる)
13センチだと、その両方を共用できるかなって感じかな。
鋼材=ナイフの素材でいいのは、もちろんハガネなのだが、
日本鋼、白鋼、青鋼と種類はあるが、なにしろ錆びるのと、
鋭く刃付けすると欠けやすいって欠点がある。
出刃や柳刃のような切れ味重視の和包丁ならハガネ素材が
いいんだが。
ステンレス系では、モリブデン鋼あたりが一般的で、錆び
にくく手入れがラクでいいのだが、ステン系は砥石が立た
ず研ぎにくいって問題があるわけだ。
しかしまあ、いまはステン系が主流だし、まして家庭用な
らこっちがオススメ。
プロユースでステン系を選ぶんだったら、同時に高級砥石
を揃えておかないと、とにかく研げないわけですよ。(砥
石のほうが高価である! んなバカな!)
で、研ぎまくってやっと刃がついても、ステンはやっぱり
切れなくなるのが早いよね。ウチ程度の使用頻度でも3日
に一度は研がないと。忙しい店なら毎日研ぐさ。
砥石は荒砥、それから1000番程度の中砥は最低必要。
俺は3000番の仕上げ砥石に耐水ペーパーを敷いて番手
を調整したりするけど。
さらに言うなら砥石を研ぐ砥石が必ずいる。面直し砥石と
言うんだが、ボートみたく中央部が磨り減った砥石では丸
刃になってしまって、研げば研ぐほど切れなくなっていく。
コンクリートブロックが安くていいぜ。100円ほどだ!
えー、どーでもいい話なんだが、結構メンドーなもんなん
ですわ。うん。