古き良き時代の女と男の生き様~北方謙三【望郷の道】~ | 生き抜く哲学を身につけよ!晴耕雨読のどぅんくん! 

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311は深く心に大きな印を付けました。自分や家族、愛する人達を守るに自らが立ち上がるしかありません。歴史に学び、自然現象に感応し、危機に対する自分の感性を磨いて行く。これからの世の中は福沢諭吉がキーワード。自立自尊を、国に頼らず国を助ける精神を。

僕は歴史が大好きで、明治から昭和にかけての日本が一躍世界に羽ばたいていた時代、どちらかといえば政治家であったり、軍人が時代の主人公だったこの時、その陰で様々なベンチャー起業家が勃興し、成功し、没落していました。その熱い時代の庶民の成功者を題材にしたものがないかと思っていたらありました。

北方謙三さんが自分の曽祖父母をイメージされた

自伝的小説【望郷の道】です。


船頭をまとめる小添家の三男正太と賭場を経営する藤家の女親分瑠衣
が運命的な出会いから結婚し、そして正太の天才的な経営手法で賭場
を九州随一の賭場に成長させる。でもそれを妬み、横取りしようとする
勢力に対して正太は己の誇りと家族の幸せを背負い・・・・・。
その先からの物語はどうぞ直接読んでみて下さい。とても生き生きとした登場人物とその時代背景、そして正太が船頭(といっても船頭をまとめていた所謂起業家)から賭場の婿旦那、そして流浪の労働者から○○随一の起業家として成功するところまで本当に熱いです。上下巻ですが一気に読めます。


2年ほど前に日経新聞に掲載されていました。是非是非ご一読ください


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