前回は、外装はとうとう外壁材(ガルスパン)が施工され、
内装は設備のためのボードの開口ができていました。
内部・外部造作工事としては今回でほぼ完了です。
というか、外壁はガルスパン自体が既に仕上ですね。
細かい分類は気にせず、「あぁ、次はこうなんだー」
というニュアンスで捉えていただけたらと思います。
■内部・外部造作工事④
(2010.12.18 着工から62日目、上棟から29日目)
【外部】
外観はこんな感じ。
またもや使い回し疑惑
ぱっと見わかんないですね、ほんとに。
前回外壁張ってましたから、基本的には建物外部
の工事はほぼ終わっています。
外壁を張った後は、給気口や排気口のカバー
(ベントキャップと言います)を取り付けたり、
ベントキャップやサッシ回りのコーキングを
【1階内部】
まずは1階から。吹抜・階段部分です。
2階の窓から吹抜けを通して、やわらかい光が
1階に落ちてきているのが分かり一安心
ギザギザ階段は前回も置いてありましたが、
白い塗装が施されました。
石膏ボードの壁には、何やら白いものが
ペタペタ塗られているのがわかりますか?
これは塗装工事のための準備です。
料理で言うなら「下ごしらえ」。
石膏ボードの「継目」や、取り付けたビス穴の
わずかな凹みを埋めることで、凹凸のない
きれいな仕上になります。
「パテ処理」と呼ぶのが一般的だと思いますが、
正式名称はよく知りません
「(塗装)下地処理」でいいのかなぁ。
なお、ビニルクロス仕上でも同様の処理は行います。
コンマ何ミリの世界ですが、クロスより塗装の方が
厚さが薄いので、塗装仕上の方が
下地処理の精度が求められます。
さて、地震関連の記事を書いた時に登場したのが、
こちらの寒冷紗(かんれいしゃ)。
この上から、パテ処理を行います。
これによって、地震時に石膏ボードの継目部分に
亀裂が入りにくくなります。
ただ、強度のあるものではありません。
これをしたから、劇的にひび割れを防止できるか
というと、そこまでの物ではないと思います。
あくまで、「割れにくくする補強材」という認識です。
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少し余談です。
住宅に限らず、どの建築物でもよくあるのですが、
「壁にひびが入ってる!建物は大丈夫?」と
心配される方はとても多いです。
建築屋さんにとっては、外部か内部か、
構造に影響するかしないかで対応が全く異なります。
もし、石膏ボードの継目部分にまっすぐ入った
内装仕上のひび割れなら、
「ボードが動いてクロスが避けた(塗装が割れた)んですね」
と説明されるだけで、残念ながら引渡した後に通常は
無料補修はしてもらえません。
ただし地震も起きてないのに新築後数ヵ月で
仕上に亀裂が入るようなら施工不良の場合もあります。
その場合は無料補修してもらうべきでしょう。
要は、内装仕上のひび割れは、建築躯体(=構造体)
には問題ないのだし、瑕疵ではなく、
地震が起きればボードの継目が割れるぐらいは
やむを得ないもの、という認識です。
実際、石膏ボードの継目が割れることで、
ビニスクロスや塗装がひび割れたように見えたところで
構造上は全く問題がなく、単に美観上の問題なんです。
鉄筋コンクリートのひび割れや、外部のひび割れは
意味合いが全く違ってきます。
構造体の強度に影響したり、雨漏りによって
性能を著しく損なう可能性があるからです。
どこまで書こうか。余談が余談でなくなってしまう。
とりあえずこの辺で。
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【2階内部】
コンセントや照明の穴開けは終わっていますが、
1階と違いこちらはまだパテ処理は行っていません。
さて、ここで(突然)クイズです。
チッ チッ チッ チッ チッ …
チッ チッ チッ チッ チッ …
この書き方うっとしいな
それでは解答。
正解は、
コンロからの排気ダクト用の下がり天井
でした。
よくできましたねっ
ということにしておいて…解説。
「無印良品の家」(木の家)の納まりは特徴があります。
(『窓の家』『朝の家』の仕様は詳しくありません。
この説明はあてはまらない可能性があります。)
天井に、木の梁が見えていますよね。
普通の木造住宅では、この納まりはしません。
吊木という角材で、梁よりも低い高さで
一面に天井を「吊る」のが一般的です。
この『木の家』の納まりの欠点は、
天井裏のダクトの出口がないことです。
コンロのフードから、150φ(=直径150mmの意)の
ダクトが天井裏を経由し、外部へ排気します。
梁にそんな大きな穴は開けられませんから、
必然的に外壁際の梁を避けるために
一部天井を下げて、ダクトの経路を確保しています。
(写真の赤丸の部分)
なお、我が家のプランでは下がり天井が必要でしたが、
コンロが外壁に面しているプランなら、直接壁から
外気に排気できるので、下がり天井は不要だし、
欠点でもなんでもありません。
さて、この梁が見える納まり。
僕はとても気に入っています。
木らしさが感じられるとともに、
構造体がそこにある安心感があります。
ダクトの出口なんてちっちゃな話。
階高も抑えられるし、よっぽど利点のが多いと思います。
柱は真壁(柱を出す)か大壁(柱を覆う)を選択でき、
我が家は迷うことなく真壁にしました。
一面フラットな真っ白い壁を好む方もいるので
これに関しては優劣ではなく、あくまで好みですね。
梁については、天井高・階高さらには構造体や納まりに
影響してくるので、選択できるかどうかは分かりません。
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さて、仕上工事の準備はほぼ完了し、
だいぶ完成が近付いてきました。
工事はお任せすればどんどん進んでいきます。
でも、自分で動かないといけないこともたくさんあります。
前にも少し書きましたが、
□外構・カーテン等の別途工事
□インターネットやテレビの検討
□家具・家電・照明・インテリア探し
□火災保険の検討
□引渡し日の相談
□引越し屋や引越日、旧居の明け渡し日の確定
□銀行への報告と融資実行の確認
□住居表示の確定
などなど、なんやかやバタバタしています。
特に、旧居の賃貸マンションの規定が、
明け渡しの告知は「2ヵ月前」となっていました。
うちは一刻も早く新居に住みたかったので、
結論としては引渡し翌日に引っ越しています(笑)
ちょうど月末でキリが良さそうだったし。
でも、引渡しの2ヵ月前ってまだ上棟の時期なんです