内部・外部造作工事<序盤> | In My Life■無印良品の家

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建築士の視点から見た「無印良品の家」(木の家)の紹介を中心に、
インテリア・音楽・食べ物・旅行・日々の出来事を自由に書いています。

前回は、骨組み(柱・梁)と床・屋根の

下地合板まででした。


ここから内部外部も、少しずつ着実に

工事が進んでいきます。


そういえば屋根の写真ってあんまりないかも。

足場をばらす頃まで待ってください。



今回は写真中心に紹介します。



■内部・外部造作工事②

(2010.11.27 着工から41日目、上棟から8日目)



【外部】

注文住宅の建て方■無印良品の家-外観


無印良品の家」の垂れ幕が設置されましたね。



前回の、外壁スカスカ状態の上に、

石膏ボード(t=15)を下張りし、その上に

断熱材が施工されます。


断熱材は、硬質ウレタンフォーム(t=30)です。

厚みは、地域(つまり必要な断熱性能)によって、

異なるかもしれません。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-気密テープ

気密性を高めるために、柱・梁やサッシの周りに

気密テープが貼られています。
(取り合いがぴったりフラットになるように

考えられています。)


まぁこの気密テープも、気密性を高めるためには

有用なんですが、地震時に破れないかと聞かれると

疑わしいものです。

地震時には、、1階の床に対して2階の床は

数ミリ~1センチ程度水平移動します。
(もちろん揺れの程度によります。)


長方形の上の辺がほんのちょっとずれて、

微妙に平行四辺形になるイメージです。

「層間変形角」と言って、変形量が階高の

何百分の1までに抑える、という規定があります。

「無印良品の家」に限った話ではなく、あらゆる建物で

地震が起きればわずかに平行四辺形に変形します。

むしろ通常の木造住宅よりは、SE構法で建てることで

変形は小さく抑えられていると思います。



【1階内部】


1階の内観から。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-1階内観

床のフローリングが施工されるとともに、
壁や天井の石膏ボードを貼るための準備が

着々と進められています。

フローリングはもう少し後段階だと思っていましたが、

先行して施工してから、その後の工事で傷まない

ようにしっかりと養生をする、という順番なんですね。


こちらは2階トイレからの排水管。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-2階トイレ排水管

1階のキッチン後ろの収納に落ちてきます。

出っ張ると収納ラックと干渉するので、

うまく壁の内側の絶妙な位置に納めてもらいました。




こちらは洗濯機廻り。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-洗濯機用給水管


洗濯機用の給水管が中央に入っていますね。

左側が浴室になります。

まだユニットバスは設置していません。



PCスペース上部。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-書斎エアコン下地


たった1帖の、書斎兼PCスペースの上部です。

電気配線用の管が通っています。





【2階内部】


2階の内観です。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-2階内観

1階と同じような状況です。

フローリングは大方貼られています。



フリースペースの窓廻り。↓
注文住宅の建て方■無印良品の家-フリーエアコン下地

将来的に2部屋に分けられるようにはしていますが、

収納家具で仕切ってしまうかも。


エアコン用のコンセントボックスが

もう設置されていますね。




同じくフリースペースの天井。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-フリー間仕切下地

壁で仕切ってしまう可能性もあるので、一応

間仕切用の下地板を付けてもらいました。




【おまけ】


我が家の守り神?困ったちゃん。↓

注文住宅の建て方■無印良品の家-困ったちゃん

いや特に名前はないんですけど、

困ってるように見えるでしょ?


SE構法の金物と、木の節の位置が、

偶然こんな位置に!!



口を書きたくなっちゃいますね。


1階キッチン後ろの見える場所に、我が家の

(きっと)守り神として鎮座しています。




【チェックポイント】


上棟してまだ一週間程度ですが、どんどん工事が

進んでいきます。


窓の位置や高さが希望と違っていたら大問題。

この段階で分かっても、直せるか直せないか

微妙なところです。


もちろん技術的には可能なんですが、既に工場では

窓を製作中ですから、大きさを変えるのは難しい。


申請・工期・金額に影響する可能性もあります。

「もうちょっと高い位置に」とかいう変更は、

ぎりぎり間に合うかもしれませんが、嫌がられます。




外部のチェックは、素人の方にできることは

正直言ってそれほどありません。


雨漏りが起きないようにきっちり施工されているか、

というのはとても重要なんですが、実際は足場や

シートで見にくいんですよね。


作業服とか汚れていい服を着ていかないとよく

見えないし、見えたところでよく分からないので、

おまかせしてもいいと思います。




内部のチェックは、素人の方でも可能です。


基本的なことですが、図面の通りになっているか。


上で紹介したように、工事の真っただ中ですから、

「もうコンセントがついてる!」とか、

「ここはままだこれからか~。」とか、

というのが共存している状態です。


特に、コンセント給水管排水管換気用の穴

(スリーブと言います)等が指定した位置にあるかどうか。


この段階の手直しなら、現場としてもさほど

苦にはなりませんし、仕上がりにも影響しません。


どっかで書いたけど、病気の早期発見と同じで、

早いうちに見付けた方が直すのは簡単なんです。



完成状態をイメージするのは難しいかもしれませんが、

「あれっ?こうだっけ?」と思ったら、

担当の方にすぐに相談しましょう。