地縄張り・地鎮祭 | In My Life■無印良品の家

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建築士の視点から見た「無印良品の家」(木の家)の紹介を中心に、
インテリア・音楽・食べ物・旅行・日々の出来事を自由に書いています。

我が家の工事が始まったのは今から約9ヵ月前。


全然リアルタイムではないのですが、
実際の家作りの工程を、順に追っていくつもりです時計



できるだけ写真を交えて、現場で注意して見るポイントひらめき電球
などを紹介できたらいいなぁと思っています。


シンプルに、分かりやすく。

(を目指しつつも、結構ダラダラ書いちゃうんだけど…あせる

 あんまりいい加減なこと書きたくないし…ブツブツ…シラー






さて!! (仕切り直したらしい。)



今回は、タイトルの通り、地鎮祭地縄張り確認

家作りの工程を紹介すると言っておきながら、

まだ「着工前」の段階ですね。


2010.10.11(月・祝日)、体育の日ですスポーツ

ちょうど着工の一週間前。




■地鎮祭


ん~懐かしい。ずっと昔にやった気がします。


注文住宅の建て方■無印良品の家-地鎮祭


地鎮祭をやるかやらないか、

どの程度の規模でやるか、何が必要か、

これについてはHMや工務店に相談した方がいいです。

(一般の建築でも、基本的には施工者が準備をします。)


こういった「法律」とは無縁のイベントごとは、

建てる会社による違いや、地域性があります。



参考までに都内の我が家の場合は、無印さん側で

全て手配・準備をしてくれました。


施主側でしたことは、神主さんへのお礼代として、

のし袋に「初穂料」と書いて3万円をお渡ししただけです。



それから、地鎮祭の中では、

「エイッエイッエイッビックリマーク

と施主がくわを入れるシーンがあります。


難しいことではありません。

「エイッ」なんて普段言わないから、恥ずかしいだけ(笑)


地鎮祭の目的は、こんな感じです。


 「土地の神様、こちらに家を建てさせてください。

 神様のためにおいしい食べ物やお酒をご用意しました。

 どうぞ今後ともよろしくお願いします。」


とても日本らしい発想ですよね。


やるかやらないかは、施主の判断です。気持ちの問題。


なんとなくやった方がいいかな、って思えばやればいいし、

神様なんて…って思っているからはやらなくてもよい。


でも、やって良かったです。



■地縄張り確認


たいてい地鎮祭の後に、地縄張り確認をします。


注文住宅の建て方■無印良品の家-地縄張り

敷地の中に白いロープで、建物の形が示されています。

ロープではなく蛍光色の糸のケースもあります。


目的はシンプル。

家の位置を確認すること。


先行して行われた測量が間違っている可能性は

ゼロではないし、図面とのズレは時々起こります。


特に都心部だと、建物は敷地ぎりぎりまで建てるケースが

多いですから、たった5cmのズレが命取りになることもあります。



ここでは詳しくは描きませんが、建物の位置というのは、

建築基準法の規定や民法の規定(50cm・100cm)だけでなく、

近隣トラブルを避けるために非常に重要なんです。


この段階では「建物の位置」は確認申請に影響するので、

「基本的には変更できない」と思ってください。


不可能ではないのですが、追加料金がかかる可能性もあるし、

工期の延長につながることもあります。



ですから、例えば4隅に行って、道路境界線や隣地境界線から

建物までの離れ寸法をきちっと確認する必要があるのです。


なお、ロープの位置が、壁芯を表しているなのか、

外壁面(がいへきづら)を表しているのかについても、

ちゃんと確認してください。


それだけで、7cm程度変わってきます。



エアコンの室外機や、エコキュートのタンクなどを置く場所が、

実際にちゃんと確保されているかどうかも確認する必要があります。



敷地ぎりぎりに建てる家ほど、

地縄張りの確認作業は重要です。





■裏話


実はこの日(10/11)、「三隣亡」でした。

地鎮祭や上棟式などは、普通は避けるべき日です。


ではなぜやったか?



…単にこの日しか都合がつかなかったから。


この頃、平日(仕事)も休日(色々)も大忙しで、

この祝日しかどうしても空かなかったんです。


こっちの都合で工期を延ばしたりしたくないし、

おそらく一生に一度の「施主としての」地鎮祭。

(仕事では何度も経験してますが。)


我が家のスタンスは、実利的でないものはほとんど無視。

結婚式は仏滅に挙げたし(笑)



三隣亡をWikipediaで調べたら、


江戸時代の本には「三輪宝」と書かれ、「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されていた。すなわち、現在とは正反対の吉日だったことになる。これがある年に暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違え、それがそのまま「屋立てあし」「蔵立てあし」と伝わってしまったのではないかとされているが、真偽は不明である。後に、「三輪宝」が凶日では都合が悪いということで同音の「三隣亡」に書き改められた経緯がある。



とのこと。

こんなこと書いてあったら、ばかばかしいと思いませんか?



もちろん、これは僕の考えだし、

妻はそれに同意してくれてやったこと。


人に考えを押し付ける気もさらさらないし、

否定するつもりもありません。



少なくとも今のところ、三軒隣も健在だし(当たり前)、

我が家にいたってはハッピーライフです音譜



万が一何か起きたからといって、

三隣亡のせいにはしないだろうなぁ。



家相や風水についても同じ考えです。


動線計画を崩してまで守るべきものではない。


と思っています。



ただ、神様はいてほしい(笑)



「間取りの優先順位」の記事で書いた話と同じで、

三隣亡を避けて地鎮祭を行うことよりも、

地鎮祭を行わないことよりも、


「夫婦ともに休みが取れる日に、

工程に影響を及ぼさない範囲で地鎮祭を行う」


ということを優先した、それだけのことなんです。