親が少しだけ楽になる公開講座 | *a day in my life*

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成人した男子と女子の母です。
(男子・女子でいいのかな???)

息子の不登校をきっかけに始めたブログですが
いつの間にか不登校という季節は過ぎてしまいました。
いまだ息子は自分の道を探し中


私は私の人生を楽しみながら、肩の力を抜いてほどほどでいきます。

昨日は高校中退・不登校生を受け入れている都内の予備校で
『親が少しだけ楽になる公開講座』が開催され
夫と一緒に行ってきました。

今回は「学校に行かないことを選択した若者たちから」というテーマで
3名の主催予備校の出身者がそれぞれの経験を話してくれました。

Aさん:現在都内の大学4年生の女性
Bさん:関西の私立大学の2年生の男性
Cさん:大学卒業後、社会人経験をし春から大学院生の女性

AさんとBさんは高校時代に不登校を経験し、1年生で退学。
Cさんは2人とは違い、最初から高校へ行かないことを選択。

Aさん・Bさん2人とも学校へ行かなくなった決定的な理由はなかったそうです。
周りのペースに合わせること、
親の期待にこたえなくてはならない重圧、
そういったことに疲れてしまったそうです。
親御さんとの確執や不登校時代の生活なども率直に話してくれました。

Aさんは現在は教育学を学び、不登校や親とのかかわりを
テーマにし、不登校経験を存分に生かしているそうです。
そして不登校経験は何もマイナスになっていないと力強く語ってくれました。

Bさんは親の期待にこたえるべく将来の方向を考えていたけれど
高校をやめたことで、ここまでやったら大学での勉強は
好きなことをやろう!と思い、法学や経済などの実学的なものでなく
今は好きなことを勉強しているそうです。

Cさんは優等生で、周りの期待にこたえ
八方美人でいる自分から解放されたいと思い
最初から高校へ進学しなかったそうです。
中学卒業後2年間はアルバイトやボランティアをして
過ごしていたそうです。
2年経ち大学に行きたいと思い予備校に入り
大検を取得・その翌年には大学に入学。
その時はまだ「何をしたい」という強い気持ちはなく
なんとなく興味があり、学校というものを知りたいとの理由で
教育学科に入り、
その後、本当の自分を知りたいとの思いを持ち学士編入をし
哲学を学び、大学卒業後は幼稚園の先生をしながら
人の成長について考えていたところ
その思いをもっと究めたいと大学院に入学するそうです。
Cさんは親御さんが心理学に関係する仕事をされていて
不登校の問題を身近で感じられていて
客観的な立場から不登校についても話してくれました。

3人は経験だけでなく親御さんに
して欲しかったこと、ありがたかったことなども話してくれ
Aさんは
「ため息をついて欲しくなかった。」
Bさんは聞きにきている人の顔を見て
「うちの親もこんな顔をしてました。無理してでもいいから笑ってほしい」
Cさんは
「いろいろ問いただすのでなく、気にかけているんだということを
さりげなく態度で示してほしい」
と言ってました。

3人とも今現在は親御さんとの関係は良好で
今は話してくれなかったり、かかわってくれなくても大丈夫と^^
「経済的に迷惑をかけて申し訳ないけれど、よろしくお願いします。」
と聞きにきている人たちのお子さんになり代わって
言ってくれました(笑)。


予備校側からは今日の3人は特別な子じゃなく
みんな自信や自分を取り戻すことによって
こんな風に自分の過去を振り返り話せるようになるとお話がありました。


Bさんが高校をやめて
親元を離れ予備校に入り、
「なんとかなるのかな…と不安な思いで勉強をして
大学に合格した時も、なんとかなるかなと思っていたけれど
なんとかなっているので、みなさんのお子さんもなんとかなりますよ。」
と笑顔で言ってくれたことにすごく救われました。


この講座に向かう途中で夫が
「周りの人に、あの人はダメな親だって思われるかな」
と言っていて、
「今日来る人はみんなそういう悩みを持つ人だよ。大丈夫!」
としか言えず
この人はまだそんな風に思ってるんだな…と寂しく思いましたが
話を聞いて、ごくごく普通な姿の3人を見て
不登校経験者への偏見やハリーに対する心配も
だいぶ払拭されたようです。

AさんBさんの話はハリーの姿と重なる部分も多く
聞いていて、ウルっとくる場面がいくつかありました。
不登校・高校中退を経験した人の生の声を聞いて
ハリーの未来の姿を今までよりも明るく想像できました。

何年か過ぎ、ハリー自身も今の経験を
明るく振り返れる日が来るといいな…