自信なさげに俯く姿、思ったことを口に出来ないもどかしさからかせわしなく動く指
丸めた背中
髪の毛の先から、足の指の爪の先までがバリカンなんだと思った
あの娼婦の「ありがとう」という言葉の本当の意味はなんだろう。。
魂を自由にしてもらえたからなのか? なんだかそれは違うような気がする・・・
彼はここではないどこかへ孤独な魂のまま行きたかったのだろうか?
人を憎めない彼は、きっと誰よりも綺麗で純粋な魂の持ち主なんだろう
ベンチに座り、全てを語る彼の両目からこぼれおちる涙
なんて美しい涙なんだろうと思った
そして彼を、彼の魂を救ってあげてほしいと願わずにはいられなかった
・・・器を壊すことで救われるのではなく
考えても考えても答えは出てこない
自分が見れた中で、日曜日が一番神がかったようなバリカンが見れたと思いました
台詞の1語1語に込められた気持ちに震えてしまうくらい
ベンチでの独白のシーンからは涙が止まらなかった
素晴らしいなんて陳腐な言葉しか書けないけど、本当に素晴らしい舞台をありがとうございました