先日読み終わりました
三浦しをんさんの最新文庫「仏果を得ず」です
文庫になるのをクビをなが~~~くして待ってました!

文楽という世界を全然知らない私ですが、それでも凄く楽しく読めました

某書店で「文句なしに面白い」と書かれていましたが、全くその通り!!


主人公の健をはじめ、登場人物がとても魅力的でグイグイ世界に引き込まれます

演目に寄り添い、登場人物によりいっそう近づこうとする健の心情がとても丁寧に書かれているので理解もしやすい、さすがしをんさん

芸事での「伴侶」というのが存在することも初めて知りましたし、その関係性がとても魅力的です

「芸事」への情熱で繋がっている関係性がこんなにも色気のあるものだということも、この作品で初めてわかりました


1つのことに情熱を傾け自分の全てを捧げている健の想いが、とても風強のハイジさんや走のことを思い出させてくれます

文楽とスポーツでは全く違う世界ですけれど、根底にある情熱というのは同じなんだなぁと思いました


是非ともこの作品の続編が読んでみたいと思いました

番外編みたいな形で、兎一兄さんと月太夫のお話も読んでみたいです


この作品を読んで、私も文楽を見てみたくなりました(歌舞伎で見たことのある演目もあったので、心惹かれます)



仏果を得ず (双葉文庫)/三浦 しをん
¥630
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