昨日は歌舞伎観劇→試写会という強行スケジュールで、すっかり腰が痛くなっている二矢です
上演時間+上映時間=6時間40分 ・・・うん、疲れるはずだよね 腰も痛くなるよね
昨日見たのは日生劇場で上演中の「十二月大歌舞伎」の『摂州合邦辻』と『達陀』
どちらも初めてみる演目でしたし、『摂州合邦辻』の主役を演じられている尾上菊之助さんが絶賛されていたので凄く楽しみでした
『摂州合邦辻』・・・簡単にどんなお話かというと
河内の国の城主、高安左衛門通俊には二人の子供がいて、「次郎丸」は年長でしたが妾の子供で、「俊徳丸」は亡くなった奥方の子供。
次郎丸は正式な後継である俊徳丸を妬み、彼を殺して自分が家督を継ごうとしている。
「合邦」の娘である「お辻」は腰元として高安の屋敷に奉公しいましたが、奥方が亡くなってからは後妻に迎え入れられ、「玉手御前」と呼ばれている。
しかし、玉手御前は継子の俊徳丸に恋慕して、酒を飲ませ自分の想いを打明けますが拒絶されます。
俊徳丸は難病にかかり(玉手御前に毒酒を飲ませられたのが原因)、継母「玉手御前」を嫌悪し屋敷を出て行く。
屋敷を出た俊徳丸と後を追って来た許婚の「浅香姫」
次郎丸一味に襲われますが、居合わせた「合邦」が2人をが救い匿います。
「俊徳丸」を追って「玉手御前」が里に帰ってくる。
「俊徳丸」と「浅香姫」は逃げようとするも、「玉手御前」に見つかってしまう。
「俊徳丸」が難病のため醜くなった姿を見せても何故かは「玉手御前」動じません
難病は自分が盛った毒をのせいだと打明けます。
「俊徳丸」の手を取って連れて行こうとする「玉手御前」、止めようとする「浅香姫」
そんな娘「玉手御前」に「合邦」は堪えきれなくなって娘のわき腹をぶすり
手負いの「玉手御前」は語りだします
「俊徳丸」に毒入りの酒を飲ませたのは次郎丸の陰謀から彼を守るためであったと・・・恋ではなかったのだと
最後自分の腹を割き、「俊徳丸」に肝臓からの生血を飲ませます
「俊徳丸」の病は治り、安心した「玉手御前」は息を引き取ります
うーん、全然簡単じゃないですねこのあらすじ(笑)
元は人形浄瑠璃で上演されてたそうです
「玉手御前」の気持ちが全然わからないままお話が進んでいくので、最後に理由がわかって私もびっくり!な状態
玉手御前、ちゃんと言わないとわかんないぜw
最初の方に玉手御前と俊徳丸は2歳しか歳が離れていないという説明台詞があるんですが(一応20歳という年齢設定らしいです)、玉手御前そんな風には見えません
めっちゃ年上なんじゃないの?って感じですw
それに継母としての愛情がここまで凄いのもちょっと私というか、現代の人には理解が出来ないんじゃないかなぁ
俊徳丸の生母に玉手御前が仕えていた間柄とはいえねぇ。。。
お話はちょいと解り難い&ちょっぴり暗めな進行でしたが、玉手御前を演じる尾上菊之助さんの演技は迫力もあって凄く素晴らしかったです
もう1つの演目『達陀』は、東大寺二月堂。お水取りが舞台の踊りがメインの演目(って説明でいいのか?)
女人禁制の堂内に一人の女性がたたずむ
僧集慶が俗世にあった頃、恋に落ちた若狭であっ た
集慶を恨めしく思いつつも、忘れられずに現れたのである
いつしか若狭と幻想的な世界に入って ゆくが正気を取り戻し、行に専念しようとする集慶に若狭はなおも迫る
しかし、集慶は過去帳の名を「 若狭」とは呼ばずあえて「青衣の女人」と声高く読み上げる
これは、過去との決別を示すためだ。毅然とした集慶の態度に若狭は萎れるように消えてしまい、集慶は大勢の僧と共に修行に専念する
女の人は恐いわねぇとちょっぴりガクブル
水と火にわかれての群舞はとても迫力がありました(が、中にお1人タイミングがちょっぴりずれちゃう方がいて、途中から気になってきになってw)
この『達陀』、演じられた尾上松緑さんのおじい様2代目尾上松緑さんが振り付けをされた作品だそうです
和製ミュージカルという感じにも見えて新鮮でした
『達陀』は梵語で「火の苦行」という意味があるそうです
そうなんだ~とちょっぴり利口になった気分で日生劇場を後にしましたw(大きな勘違い)
久々の歌舞伎でしたが、やはり面白いなぁと思いました
もっと見に行けたらいいのになぁ
試写会の感想はまた後日