「殿、雨にございます！」
うむ、降ったか。
堅牢な屋根の下に陣を敷いて正解だったな。
幸い食糧もいくらか残っている。
皆の者、籠城に備えよ！
このままやり過ごし、敵の包囲が解けた隙を見計らって松山方面へ進軍する！
午の刻。
「殿！強風に雨、そして濃霧に視界を奪われております！」
ぐぬう…。
もはや一歩も動けぬか。
城は完全に包囲された。
しかしこれだけの堅い城が、よもや落とされる事もあるまい。
兵糧尽きるまで、立て籠ってくれるわ！
サクヤヒメ、残りの兵糧はいかほどか！
「はっ！パスタが1食分と、じゃがいもが1つにございます！」
ぬぅ、せいぜい持って1日じゃのう。
援軍は…援軍は来ぬのかっ！
平成弐十六年七月六日
■天候:暴風雨・霧
■走行距離:零㎞
■総走行距離:七千弐百十五㎞
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