台風一過の朝
ノラ猫のぶーちゃんが虹の橋を渡った
二年前のぶーちゃん
猫ボラ仲間のお家でご飯をもらってた
たまに店の裏にも遊びに来てた
この頃から猫かぜを引いていて
薬もご飯に混ぜたりしていたけど
どんどん痩せていった
ご飯をくれる猫ボラさんにはとても
なついていて玄関前にいつもいて
ブラッシングしてもらったり
お腹ゴロンもやってみせていた
初めて店の裏の猫ハウスに入っていた
雨が降っていて寒い日だった
出て行く後姿はガリガリで
最後の挨拶に来たみたいだった
いつもサリーとにらみ合いしてたから
ほんとの最期は
猫ボラさんが作ってくれた猫ハウスで
静かに息を引きとっていた
人知れず姿を消して死んでいくことを
選ばなかったぶーちゃんに感謝したい
最期の姿を見せてくれて
ありがとう
ぶーちゃん安らかに
おわり