富豪になることは幸福か大きな富を所有することは幸福だろうか。莫大な財産を築くということは、経済的、時間的自由が手に入るということだ。ところがそのために、元々勤勉な人が怠け物になったり、普通であった人が傲慢になったり、酒と美食とその他快楽に入り浸るようになると、それは堕落への道であり不幸になり得るだろう。それに対して得た富によって教育への確かな基礎となり日々自らを磨いていける人、その影響力を正しく使える人にとっては幸福の基礎となり得るだろう。ということは富そのものは善でも悪でもなく価値中立的なものであり、それを所有する人次第であるということだ。