こんばんは。
「人と組織の成長」支援を行っている、株式会社コンサルティングアソシエイツ
(CA:http://www.caconsul.co.jp/ )の須田孝之と申します。
いよいよ12月ですね。
早いもので、2011年もあとひと月。
今年は、いろいろと大きな出来事があり、いろいろと考えさせられた1年なの
ではないでしょうか?
最後のしめに、私は「師」ではありませんが、もうひとっ走り行きましょう!
(ただし、「我以外皆師也」です。)
さて、先日、『采配/落合博満著』を読みました。
8年間の中日での監督生活を終えられた落合元監督の本です。
私は、軽~い阪神ファンな上に、野球よりサッカーが好きなものですから、
特に最近は、プロ野球にあまり興味を示していませんでした。
(真弓阪神のヒドさにあきれ、野球のニュースは見なくなっていました。)
ただ、落合監督には何となく興味を持つようになっていて、この本と本屋で
出会い、購入した次第です。
この本を読んだり、最近のテレビでのインタビューなどを聞いていると、まさに
プロとして、「監督業」を果たした人なんだなぁ、と思ってしまいました。
この本の中にも、様々な(私にとっての)刺激が散りばめられていたのですが、
私が特に印象に残ったのは、「『いつもと違う』にどれだけ気づけるか」という
項目(言葉)でした。
例えば、「監督の仕事は、選手を動かしてチームを勝利に導くこと」であり、
そのための采配を振るには、「グラウンドの中にある情報をどれだけ感じ
とれるか」が必要となり、「そこで邪魔になるのが固定観念」だ、ということ
なのです。
それを表す一つのエピソードとして、2010年4月27日のナゴヤドームで
行われた巨人戦で、球審の体調の悪さに落合監督だけが気づいた、という
話が書かれていました。
同じ場面は、たくさんの人が見ていたはずです。
ただ、落合監督だけがその点に気づいたのは、いつも当たり前のように
キャッチャーの後ろでジャッジをしている球審がいる風景を、固定観念を
除いて、「あれ?ん?どうも普段と違うんじゃないか?」と、落合監督だけが
感じ取ることができていた、ということなのだと思います。
つまり、日常的に当たり前、と思えることでも、固定観念も除いて、しっかりと
「あれ?ん?」を感じ取れることが大切なのだと思います。
このことは、いろいろなものにあてはまると思います。
例えば、社員のメンタルに関わる問題。
メンタルヘルスで大事なのは、上司や周囲が、「あれ?いつもと違うぞ?」を
まず感じ取ること、ですよね。
いつも元気でハツラツとしている社員が、何だか暗い表情をしている。
細かいケアレスミスをしない社員に、最近ミスが増えた。
いつも30分以上前に出社している社員が、始業ギリギリに来るようになった。
ちょっとした、「あれ?ん?」に気づき、まずは話を聴くことが大切ですよね。
また、キャリアカウンセラーの基本でもありますが、「固定観念や先入観」は
排除して、ありのままの相手の話を聴く、ということです。
突然ですが、「経験」は人によって異なるのです。
同じ「体験」をした人たちでも、それぞれの背景や価値観や云々によって、
その「体験」をどのように捉えるか、つまりどのような「経験」になるか、は
異なってきますよね。
キャリアカウンセリングでは、相手の「経験」を具体的に丁寧に聴いていきながら、
再現をしてもらうのですが、それは相手が「どのように捉えているか」、つまり、
「どのような価値観なのか」を理解するためなのだと思います。
だからこそ、自身の価値観を頭にちらつかせて相手の話を聴くのではなく、
「固定観念や先入観」を排除し、ありのままに聴く、ことが必要なのですよね。
仕事を進めていく上でも、きっと同じなのでしょう。
「あれ?ん?」に気づき、その原因を探り、対応していくことですよね。
リスクマネジメント、というような大げさなレベルでなくても、日常的に必要な
ことだと思います。
あれ?今日のお客様の反応は何かいつもと違うな?どこかまずかったかな?
そんなことを感じ取れるように、常に意識的なものの見方をしていくことが
大切なのだと思います。
そのためには、「固定観念や先入観」を排除することですよね。
今ここの、目の前のありのままの状況をつぶさに観ること・感じること。
そんなことを大切にしたいと思います。
今回もおつきあいいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします。