your eyes closed

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思い出したくなんかないのにな。

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友達のNYでの最後の日。

二人で海に行って、

帰りの電車で夕焼けを見た

マンハッタンの摩天楼が遠くに、微かに見えた


友達が

まるで秒速みたいだね、と言ったので

秒速のサントラを聞き始めた

イヤホンは二人で分け合ってた。



凛としたピアノの音が聞こえた



深海誠監督は’孤独’というテーマを高さで表現するという。

たとえば、秒速では、新宿に聳え立つビルで。



そうやって、ぼーっと、目の前に近づいてくるマンハッタンのビルを見ているうちに

ふと、自分は本当に遠くまで来てしまったんだな、という実感がわいてきた。





後どれくらい、他国で、一人で、未来の見えない生活をしなければいけないのか。

一寸先も見えやしない。



しかし、ソウルでずーーーっと暮らしていくと思うと、それもそれで息が詰まるようで。




結局この不安や孤独は、新しい世界がくれる刺激との引き換えに

一生抱えていくしかない感情なのだろう。




恋人でも、キャリアでも、何でも良いから、

信じきれる、安心できる何かがほしい。

誰かに好意を持った瞬間、自分の価値は無くなる。
自分の気持ちはどうでもいいものとなっていく。
望むものが手に入ることは決して無く、満たされない日々だけが続く。
いらないものなら、手に余るほどあるが、やっぱりいらない。



たとえ欲しい人やものがあっても、欲しいとは言えない。
ただ我慢する。待つ。何の感情も持たずに。欲しいと思わないようにする。
それで向こうが寄ってきてくれれば喜び、感情を注ぐが、
来なかったとしてもこっちから踏み込みはしない。


感情というもの自体が薄れていく。




寂しいよ。でも、少なくとも、失望することは無いよ。


ずるいと思う?
それでも信じていたけど、

約束を守ってはくれなかった。




やっぱり。
がっかり。