友達のNYでの最後の日。
二人で海に行って、
帰りの電車で夕焼けを見た
マンハッタンの摩天楼が遠くに、微かに見えた
友達が
まるで秒速みたいだね、と言ったので
秒速のサントラを聞き始めた
イヤホンは二人で分け合ってた。
凛としたピアノの音が聞こえた
深海誠監督は’孤独’というテーマを高さで表現するという。
たとえば、秒速では、新宿に聳え立つビルで。
そうやって、ぼーっと、目の前に近づいてくるマンハッタンのビルを見ているうちに
ふと、自分は本当に遠くまで来てしまったんだな、という実感がわいてきた。
後どれくらい、他国で、一人で、未来の見えない生活をしなければいけないのか。
一寸先も見えやしない。
しかし、ソウルでずーーーっと暮らしていくと思うと、それもそれで息が詰まるようで。
結局この不安や孤独は、新しい世界がくれる刺激との引き換えに
一生抱えていくしかない感情なのだろう。
恋人でも、キャリアでも、何でも良いから、
信じきれる、安心できる何かがほしい。
