こなみかなたさん原作の人気漫画の「チーズスイートホーム」です。

2004年から2015年まで「モーニング」で連載されていて、コミックも12巻までありました。

今回は最終巻である12巻の紹介です。

子猫のチーと山田家、その仲間たちのふれあいの物語であり、好奇心旺盛のチーハチャメチャが人気を呼び、心温まる作品でした。

山田家に拾われて飼われていたチーいつもと同じく楽しい毎日を送っていました。

ある日、山田家に毎日のように1匹の猫が来ます。

なぜかわからないのですが、その猫はチーをジーっと見つめていました。

山田家の男の子、ヨウヘイが電柱に猫を探していますというビラを見つけ、その猫がチーにそっくりであることに気づきましたが、似た子猫だろうと思いました。

チーはいつもと同じく、外に出かけ、仲間の猫たちと遊んでいました。

ある日、チーが外に出かけている途中にトラックには轢かれそうになるところを、見に来る猫が助け、チー無事にすみましたが、その猫は軽いけがをして、それを見つけたヨウヘイがチーとその猫を連れて帰り世話をしました。

だが、その猫はビラで猫を探している飼い主の猫で、探している子猫はチーであることが分かり、チーの母猫であることがわかりました。

ヨウヘイのお父さん、お母さんは色々と考えて、チーを飼い主の所に返すことにしたのですが、ヨウヘイが反対をしていて、お父さんとお母さんはヨウヘイを説得して返すことにしました。

チーは元の飼い主に返し、チーの新たな生活が始まりました。

そして、ヨウヘイのお父さんのフランスの転勤が決まり、旅立つ前にチーの飼い主に家に行き、その話をしました。

何も知らないチーはヨウヘイの姿を見て不思議に思いました。

母猫と一緒に外に散歩している途中に仲間の猫に出会い、山田家の様子がおかしいという事を知りました。

山田家のお父さん、お母さん、ヨウヘイはフランスに行く準備をして、家を出ました。

チーは山田家の事が気になり、チーの母猫はチーに「自分の好きな道を選びなさい」と言い、チーは山田家に向かいました。

チーは山田家に誰もいないという事がわかり、チーは走りました。

そしてチーはヨウヘイ、お父さん、お母さんと叫び、その言葉はヨウヘイにわかり、空港に行く途中のタクシーを止め、ヨウヘイは自分の所に走ってくるチーを見つけ、チーと対面をして、ヨウヘイがチーを思う気持ちを両親が見つめ、チーも一緒にフランスに連れて行くことにしました。

ヨウヘイのお父さんが飼い主に話をして、仲間の猫たちは空を見てチーを見つめ、チーは山田家のヨウヘイ、お父さん、お母さんと幸せに暮らしました。

本当に感動の最終回であり、ハッピーエンドであり、読んでてジーンと心に来る感動さがあり、クライマックスのヨウヘイと向かって力をしぼって走ってくるチーの対面が心がしみ、本当にハッピーエンドで良かったなと思いました。

まるで映画を観てるような感じで感動を美しく描かれているような作品でした。

映画にしても良い作品です。

チー可愛らしさが何とも言えないくらいで漫画であっても実際の動物でもあり得ることかなと思い、チーを通しての猫に限らず、動物の良さがにじみ出ているような気がしました。

山田家のヨウヘイ、お父さん、お母さんのふれあいが優しく感じ、チーの仲間であるボス猫のくろいのと同じ子猫のコッチの友情も描かれていて、作品自体がほのぼのとして、猫の世界、人間の世界が公平な作りになっていて、優しさと愛情を強調する作品になっていました。

作品の人気の魅力がここにあったのではないかと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森村誠一さんの証明シリーズの1本です。
今回は「新・野性の証明」を読みました。
前作の「野性の証明」とはつながりがない作品ですが、共通しているところが人間の心の中の本能がテーマにしている所とあらゆる巨大組織との戦いが描かれて所です。
内容は元国際工作人の作家・武富が主催する小説教室の合宿中の無人島で記憶喪失の女性を救ってから暗殺組織に狙われます。
だがその組織の正体がわからず、小説教室の受講生たちが立ち向かいます。
主催者の武富と受講生たちが記憶喪失の女性を守るために結集して戦闘集団を作ります。
しだいに組織の正体がわかり、ある大きな会社であることが分ります。
会社が七囚という殺し屋を送りこみ、狙います。
七人を倒し平和になるのですが、その記憶喪失の女性は暗殺団の一人であり、ある独裁者を始末する指令を受けてますが、失敗に終わり彼女の行方はわからなくなりました。
最初は誘拐・殺人・殺人未遂とあらゆる事件があり、それが一本の線になります。
その事件を捜査する刑事と元工作員の作家がその事件に立ち向かい、大きな会社の不正を暴きました。
話の構成がかなり複雑であり、読みごたえのある作品であり面白い作品でした。
この作品の面白さはクライマックスの組織(大会社)から送り込まれた七囚という殺し屋集団と武富始め小説教室の受講生らの戦闘集団の攻防戦です。
まるで、黒澤明監督の名作「七人の侍」ような感じで現代版のようなストーリーでした。






新・野性の証明 角川文庫 / 森村誠一 【文庫】

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私の読書コラムです。
今回は松本清張のベストセラー、砂の器です。
この話は上下と別れていて、奥深い物語です。
物語の始まりは、線路上で惨殺された死体が発見されます。
被害者が亡くなる前に犯人らしき人物と喫茶店で会話している所を目撃され、被害者の話す言葉が東北なまりである事がわかり、その会話からカメダという言葉を出すことから、捜査ではカメダは人物だと調べるのですが、手がかりもなく、捜査がふりだしに戻り、あるベテラン刑事が旅行雑誌に東北の秋田にカメダに似た地名があることがわかり、人物から地名に変え捜査をして、そのベテラン刑事今西と若手刑事吉村と共に秋田に向かい調べます。
だが、そこでも手がかりもなく、帰るのですが、途中で不審らしき人物とヌーボーグループという若手の音楽家、評論家達と出会います。
だか、ヌーボーグループが事件の鍵を握ってる
事はまだ誰も知りません。
その後、被害者の身元がわかるのですが、何と被害者は東北の人ではなく、その反対の出雲の人である事がわかります。
だか、手がかりもなく、捜査本部が解散します。
だか、ベテラン刑事の今西と若手刑事の吉村の地道捜査が始まり、進行していく矢先に重要な鍵を握っている人物が不審な死を遂げ、捜査が混乱するのですが、地道捜査が続き、加害者と被害者の接点が繋がります。
ひとつの鍵が映画館に飾ってあった写真です。
写真の人物こそ、ヌーボーグループにいた音楽家で真犯人でもありました。
被害者はなぜ、殺されなければならなかったのか、それは加害者が幼い時に父親のある病(ハンセン病)によって引き離されます。
当時、警察官であった被害者三木謙吉は幼き頃の加害者を引き取り、我が子のように育てようとするのですが、失踪してしまいます。
その後、三木謙吉は加害者に会い、再開するのですが、加害者には大物政治家の娘と婚約しており、この人(三木謙吉)によって過去がわかると婚約も破談になり、自分の将来を危ぶまれる事から三木謙吉を殺害したことが捜査でわかります。
そして二人の不審死も解明され、これも特殊な殺人であることがわかります。
それは超音波による殺人です。
このトリックは自分でも読んでて難しくて中々理解できない解明でありました。
内容的には人間には耐えられない音の波数によるトリックでした。
映画では被害者の生い立ちを始めとする過去の話が中心に描かれてましたけど、原作では登場人物全体を視線に描かれてました。




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