名もない時代の集落の、

名もない幼い少年の、

誰も知らないおとぎ話。



産まれついた時から、

忌み子、鬼の子として、

その身に余る罰を受けた。


悲しい事は、

何も無いけど。


夕焼け小焼け、

手を引かれてさ。


知らない知らない、

僕は何も知らない。


叱られた後の優しさも。


雨上がりの手の温もりも、

でも本当の本当の本当の本当は寒いんだ。


死なない死なない

僕はなんで死なない?


夢のひとつも見れないくせに。


誰も知らないおとぎ話は、

夕焼けの中に吸い込まれて消えてった。