夜空の隙間に
くるくると回りながら見渡す上を向いて「ねぇ あの辺りなんてどう?」夜空を指差した「お月様があそこでしょきっとよく見えるよ。」「うん そうだね。」「小さな星2つくらいならあの隙間でいけるね。」「うん そうだね。」きっと君はひときわ輝く星になるんだろう僕はその隣で目を細めて見るんだ君をずっと永遠に「星の間は近く見えても本当は遠いんだよね。」「うん そうだろうね。」「やっぱりやだな。お星様になるのは。」「うん そうだね。」「そばにいたい。」「うん いてよ。」「手が繋げるくらい近くにいたいよ。」「うん いるよ。」泣かせてしまったのは何度目だろうふとそんな事を考えながら涙で濡れた唇のそのしょっぱさが薄れるまで長く長く味わった 「ねぇ。」「うん。」「誰にも見つからない場所にしよう?」「うん いいね。」2人でにっこりと笑って星の耀く空を見ながら探しに行こう繋いだ手とひらひら揺れる君のスカート