２０歳を過ぎて働き始めた私は
「慣れない仕事」と
「職場での人間関係」に
ストレスを感じていました。
そんな私の唯一のストレス発散の方法は
休日に飲みに出かける事でした。
一晩中お酒を飲んで、
帰ったらそのままソファーで眠る。
そういった生活を繰り返していました。
その不摂生が積み重なり、
ある日身体に異変が起こりました。
「歯がいたい、、、」
そうです。虫歯の始まりです。
今思えば、このささいな虫歯なんて
一回の短時間な治療で直るようなものです。
しかし、この時の遊び盛りの私には
折角の休みの時間を病院に割く
ということが出来ませんでした。
遊びたい、飲みに出たいという
一時的な欲求に負けてしまいました。
虫歯の痛みもずっと続くわけではなく、
すぐに引いたため忘れて放置をしました。
しかし痛みがでなくとも
確実に進行していく虫歯は
刻一刻と私の歯を蝕んでいきました。
最初の虫歯の痛みから1年経った頃には
複数の歯が痛み出し、
痛みが発生する頻度も高くなりました。
舌で触ると小さな穴が開いている歯も
ところどころに確認できました。
これまでは何もせずとも
痛みがなくなるまで我慢してきた私も
強くなる痛みに耐えられなくなりました。
ここで医者に行くべきでしたが
私がとった行動は
薬局で鎮痛剤を買うことでした。
なぜ、ここで医者に行けなかったのかというと、
鎮痛剤で痛みが誤魔化せてしまったから
と
医者に行くのがめんどくさかったから
という
今思えば情けない理由でした。
歯医者？予約ないとめちゃくちゃ待たされそう！
虫歯あったら凄い怒られそう！
お金すごいかかりそう！
あーもうめんどくさーーー！
って感じです。。。
そうして更に放置をしました。
痛くなったら鎮痛剤を飲み、
それでも痛いときは氷で冷やしてみたり
頭をガンガン叩いてみたり
歯痛に効くツボ押してみたり
そうやって更に数年の年月が経ちました。
最初小さかった虫歯の穴も大きくなり、
奥歯も欠けたり砕けたりと
他人から見てもすぐわかるほどに
虫歯が全体に進行しました。
この時から私は
笑ったり、歌ったり、話したり
をする事が出来なくなりました。
人と話していても相手の目線が怖くて
自分の虫歯を見られるかもと思うと
口を開ける事が出来なくなりました。
そうなってくると歯医者に行かなきゃと
思うのですが、
今更こんなボロボロな自分の歯なんか
誰にも見られたくない、、、
もっとましな頃なら良かったけど
こんなに酷くなって歯医者に行っても
無茶苦茶怒られそう、、、
という気持ちから
勝手に自分の中で
歯医者＝怖い、怒られる
といったイメージを作り上げていました
歯を直したい
痛みから解放されたい
と言う想いはあっても
一歩踏み出す勇気がありませんでした。
こうして私は歯医者へ行くのを諦めました。
が、
とある事がきっかけで
最近歯科を受診することになりました。
それはまた次回書きたいと思います。
では